たかされ珈琲
たかが珈琲 されど珈琲

ちょっと こだわって蘊蓄  

炭火珈琲 青蛾珈房(せいがこうぼう)





<はじめに>

識っていても、知らなくても別にどうということはありませんが、御友人との会話の中で、ちょっと気取って「珈琲にこだわっているよ」と思わせるのも悪くないかなと思って、このページを作ってみました。
お読みいただいて、何かの折にお役立ていただければ幸いです。
今回は、珈琲豆の焙煎を中心にお話ししますが、次の機会は(いつになるか分かりませんが)「珈琲にまつわる こぼれ話」「珈琲と健康」といったテーマでお届けしようと考えています。
さあ 今日は何を召し上がりますか………






<焙煎>

珈琲は、生豆(コーヒー樹の種子)を煎ることによって、味、香り、色が生まれてきます。
それが行われるようになったのは、13世紀以降だと言われています。
焙煎の定義は、「過熱することにより、繊維組織を炭化膨張させること」であります。
そして、その方法には、いろいろあり、いくつかに分類することができます。


1.焙煎温度による分類

加熱する温度によって次頁の表のように分類され、一般に浅煎り・深煎りという呼び方がされています。
では、どうして標準化しないで何種類もの煎り方があるのかという疑問が生じます。
深く煎る程、炭化が進みますので、当然苦味が増加し、同時に酸味が押さえられ、且つタンニン・カフェインも減少します。
従って、銘柄(産地別)の特徴(特にアラビカ種における酸味)は、浅く煎ったものの方が出やすくなります。
どの方法のものを選択するかは、好み・用途によって決定されるべきで、原料の品質が同一であれば、その優劣は議論の他だと考えます。



1. ライトロースト

別名をアメリカンローストと言います。

これを余り蒸らさずに、さっと抽出したものが、とてもマイルドなアメリカンコーヒーであり、ミディアム以上のものから薄く抽出したもの(お湯で薄めるなどは論外)は本来アメリカンと言うべきではありません。
ただし、口当たりはマイルドでも、タンニン・カフェインの量は、このタイプが一番多く含んでいますので、後口はちょっと重く感じられるかも知れません。


3.ミディアムロースト

一般の小売店で売られているもの、又珈琲専門店以外の喫茶店・レストランで出されるものは、概してこのタイプのです。
各銘柄の味の特徴が判別しやすく、又比較的口当たりが優しいので、マイルドタイプとしてメニューに載せている場合が多く見られます。
特に、モカ・ガァテマラ・キリマンジャロの酸味は、このタイプが鮮明にでますので、酸味がお好きと言われる方には、適しているかも知れません。


5.シティロースト

いわゆる、深煎りタイプです。
味の特徴としては、苦味先行で、酸味はかなり押さえられています。
従って、酸味の強い銘柄の場合でも「あれ!いつものモカと違うな」と思われるかも知れません。
ストロングタイプと言われることがあります。


7.フレンチロースト

かなり深煎りで、苦味も強く濃厚な味わいとなります。
名前からも判るようにフランス人好みで、カフェオーレはこれを用います。
ミルクと半々にしてもしっかりとした質感が出ます。
従って、普通の喫茶店で出すミディアムローストで作ったものは、単にミルクコーヒーであり、本来のカフェオーレとは似て非なるものであると思ってください。


8.イタリアンロースト

御存知のようにエスプレッソは、これで作ります。
ほとんど苦味だけですが、脂肪分たっぷりのイタリア料理の後で飲むと口の中ばかりか胃の中まですっきりします。
そのため、小さいカップに濃く抽出し一口か二口で飲みきれるようになっています。
呉々も、ミルク・砂糖は用いませんように。


2.焙煎方法による分類

(1)熱風式

熱源は、主としてガスによるものが多く、熱風による間接的な加熱であるため、焼きムラがほとんど無く、常に安定した仕上がりができます。
味としては、マイルドであるため、現在でも喫茶店・レストラン・小売りの主流になっています。

(2)直火式

文字通り、直接火に当てるため、どうしても焼きムラが出来やすいという欠点がありますが、深く煎る(ストロングタイプ)ためには優れた方式であると言えます。
従って、直火の場合は、シティ・フルシティローストに多く用いられます。
熱源は、ガスと炭火がありますが、炭火特に備長炭を使用すると、焼鳥・うなぎと同様に遠赤外線の作用により、中まで火の通りが良く、香ばしく仕上がります。
ただし、設備投資と高度な技術を要し、且つ備長炭は高価なものなので、その分、豆の価格が高くなってしまうという欠点があります。
自家焙煎の店は、概してガスを熱源にしています。