複雑な「俳写生活」
依頼を受けた文学講座ポスターの内容が、「森の生活」という二年余りの森の生活の話でした。ネット検索で資料をある程度調べましたが、作者デヴィト・ソロー氏への興味は尽きず、少々ボリュームのある書籍を購入してしまいました。
ポスターのデザインは「夏の池畔」で完成しましたが、秋のバージョンまで頼まれもしないのに制作し、個人的な壁掛け用として楽しむ事にしました。成り行き上当然「俳写」を組み合わせた夏と秋用のDMや、栞やらも制作し、これも個人向けと致しました。「森の生活」文中のウオールデン池はアメリカ合衆国マサチューセッツ州にありますが、現地までは一寸遠すぎて、今回の写真は富士見市の水子貝塚公園を利用させてもらいました。【写真A】 公園の芝生を池に入れ替え、季節も秋に、樹々も植え替え、書籍の内容にふさわしい深閑とした森に変化させてみました。当然の事ながら森に一句を添え「森の生活」に変化をつけました。
● 二年程「森の生活」木の実落つ 尊晴
この本の主旨は、生活をより単純にする事を勧めているのですが、それに反し、俳句・写真加工・パソコン・ネット等で生活をさらに複雑にしていっている私の「俳写生活」はやはり、再考の余地がありそうです。
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【写真A】富士見市貝塚公園の芝生に水を引き込んで池に変換
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー
Henry David Thoreau
(1817年〜1862年)
アメリカ合衆国の作家・思想家・詩人・博物学者。ウォールデン池畔の森の中に丸太小屋を建て、自給自足の生活を2年2ヶ月間送る。代表作『ウォールデン森の生活』(1854年)
【ポスター/夏バージョン】
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