「俳写」制作ポイント/その1
2016/7/3 俳写倶楽部定例会-85回 ※プリント用
「俳写」制作ポイント/その1
「俳写」は単に写真に俳句を添えたものではありません。今回はスタートから完成に至るまでの制作過程を通して、「俳写」独自の効果が出ているかどうかを試みます。
❶ 早朝の散歩で目に留まった落ち葉です。低い逆光が芝生に映えて美しかったので、シャッターを一枚切りました。落ち葉はそのまま、画像加工は一切しておりません。
❷ この落ち葉写真を含め、最近の散歩写真を点検してみます。部屋の水槽の金魚が数匹、藻の下でウトウトしています。鮮やかな朱色が共通項‥‥なにかがインスパイヤーされました。
❸ ここで初めて何気無い今朝の落ち葉が素材になり「俳写制作」のポイントとなります。
● 水底(みなそこ)に夢路たゆたう金魚かな
尊晴
★ この句だけでは単なる「金魚の凡句」です。
+
★また写真だけでは「キレイな落葉」の凡写です。
=
★ 「俳写」では工夫された句を写真に添える事で、別の世界が展開します。
俳句写真ならではの画像の効用と言葉の組合せがポイントとなります。
さて、今回は上手に作品例の紹介が出来たかどうか‥? それもポイントでした。
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