俳写・僕の細道/雪柳
2016/4/3 俳写倶楽部定例会-82回 ※プリント用
俳写 ・僕の細道/雪柳
今年の春は雪柳を、散歩途中の遠方から確認出来ました。
毎年この時期、散歩コース終盤の土手の上に雪柳の一叢がほころび始めていたはずですが、去年に限りその場所の花の姿が思い出せませんでした。たぶん自分の不自由な歩行に精一杯の日々を過ごしていたのでしょう、目には見えてはいても記憶に残ってはいなかった風景の一つが、「雪柳」だった様です。
今年は雪柳をはじめ木瓜の花、水仙の花等が芽吹き始めた頃から注意をして、毎朝の散歩の楽しみとしていました。春の突然の横風に上半身が流される事も大分なくなり、小型デジカメをポケットにしのばせる等、「風景に心を寄せ、それを言葉にしない限りその風景は忘れ去られてしまう」という実に単純な事柄を実感した次第です。
雪柳の咲き揺れる様子をゆっくりと観察し、写真も幾度か撮り直しをして出来たのが今回の作品です。
● たおやかに揺れてうなずく雪柳 尊晴
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