俳写の素材について
2015/6/7 俳写倶楽部定例会-72回 ※プリント用
俳写の素材について
脚等に障害が残りますと、日常生活のかなりの部分が不自由になり、外出等が億劫になって参ります。少なくとも朝のリハビリ散歩では、季節の移ろいだけでも肌で感じ取ろうと意識はしているのですが、「前に進む」だけが精一杯‥‥まあ、致し方ありません。
それでも、コース中程の植込みあたりに、一輪二輪と咲き始めた紫陽花がそろそろ見頃となってきた事ぐらいは、わかります。今日は早朝から、小雨が降っていましたので自主リハビリは中止だなと早々決定しました‥‥が、やはりここは俳写生活における素材集めも重要であると思い直し、ショルダーバックにコンデジを一台、あとは杖に傘という今の私にとっては重装備の出立ちで、何時ものコースに出掛ける事に致しました。
前々から狙いをつけおいたアジサイ、苦労しながらも小雨を背景にカシャリと一枚。これでこの数日間のストレスを解消出来ました。兎に角一点でも完成出来ますと、これも俳句写真の効用でしょうか、創作の喜びと意欲が、障害を押し退けて湧いてくるから不思議です。
● こぬか雨フェルメールブルー少し揺れ 尊晴
「フェルメール・ブルー」。フェルメールの絵に見られる鮮やかな青。天然「ウルトラマリンブルー」は非常に貴重な鉱石「ラピスラズリ」を原材料としている。17世紀には金よりも貴重であったといわれる。
■ フェルメールの代表作
真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)