組俳写について 蛙の独り言 -54回
2014/1/5 俳写倶楽部定例会-54 ※プリント用
組俳写について
「日本橋・神田川クルーズ」という企画に誘われて、俳写の素材になりそうだと1 1月も下旬、参加致しました。日本橋より乗船、予期していた事とは言えさすがに、橋桁の川面の風は寒いこと限り無し。蛙が冬眠する訳がやっと分かりました。
おまけに、首都高速道路が蛇腹のごとく川の上部を覆い並走していますので薄暗いのです。そこで一句、
● 薄暗き蛇腹の中の蛙哉
写真では組写真という表現方法があります。俳句写真でもなんとかならないかと以前から考えておりましたので、今回は自分を蛙に見立てて、橋の下の低い視線から寒さこらえて「組俳写」に挑戦してみました。
日本橋川から神田川、狭い川幅からやっと隅田川に出ます。その先は東京湾‥‥ までは出ず、再び日本橋川に戻ります。やはり井の中の蛙大海を知らず。さて終着の桟橋から、どこに潜り込むか。
● 行き暮れてここが思案の日本橋
結局、蛙三匹、常のごとく橋桁下の居酒屋で熱燗を前に、大言壮語で大海を語るという、「組俳写」となってしまいました。
● 大海を語る蛙や橋の下
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