AI一茶くん 124 回
2019/10/6 俳写倶楽部定例会-124回 ※プリント用
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俳句 : AI一茶くん 画像 : 写楽「奴江戸兵衛」+ムクドリと三度笠
AI一茶くん
● かなしみの 片手ひらいて 渡り鳥
AI一茶
掲句は人工知能(AI)の一茶くんが詠んだ句です。一茶くんは一秒間に約40句を詠むそうで、聞いただけで諸手を上げて逃げ出したくなる話です。
AI自らがディープラーニング(DL、深層学習)と呼ばれる手法で学習を日々深めているそうで、いずれ俳句に写真や画像を一瞬で組み合わせ「これが俳写です。」と、数十点ほど我々の前に提示する日が来るのでしょう。
そこで人間として危機を感じた今回、AI時代の俳写制作の試みとして、先駆けて一茶くんの俳句から触発された俳写を一点制作し
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、この作品を起点に今後の創作方針を立てることにしました。AIはプログラムによる言葉の組合せから意図せぬシュールな世界を表出して、人を驚かせます。今日まで「俳写って何?」と自問自答して来たのですが、一茶くんとは人間的な予定調和の会話なぞせずに、それぞれの機能と特長にあった勝手流の創作世界で伴走すれば良いのでは? と自答致しました。
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