エノコログサ様 121回
2019/7/7 俳写倶楽部定例会-121回 ※プリント用
エノコログサ様
「明日は大雨」という天気予報の忠告に従い、楽しみにしていた翌日の会合予定を急きょ日延べし、静かに蟄居することにしました。
ところが、予想に反して当日は青空ものぞく爽やかな天気、開け閉めする障子の白さばかりが眩しく目に染みます。
一日を損したような妙な気分。
障子を背景に、コップに生けた猫じゃらしが二本、雨の予報がはずれたくらいで「損した、損した」とは大人げないネェ、とでも言いたげなその静かな佇まい‥‥。反省させられました。我が身を恥じ入りつつ‥‥。
● 一人居 耳鳴り 猫じゃらし 尊晴
ポツリ、ポツリと浮かんで来た言葉を書き留めて、写真を一枚だけ撮りました。俳句はその後進展せずに三行のままでしたが、それでも写真と組み合わせる事で、なんとか俳写となりました。
エノコログサ様の一点が完成する夕刻頃には、「雨の一日」は「善き一日」となっていました。
※ 猫じゃらし=エノコログサの異称