俳写って何‥‥? 心象風景の文字 119回
2019/5/5 俳写倶楽部定例会-119回 ※プリント用
俳写って何‥‥? 心象風景の文字
俳句と写真を組み合わせた自由表現の世界が「俳写」です。
季語が必ずしも必要とされるわけでもなく、写真も合成は不可と言うわけでもありません。ある意味俳句でなくとも構わないのかも知れません。あえて言うなら写真の説明句は避けたいな、という程度のゆる〜い約束でしょうか。それが制作者にとって自由であるが故の不安で、意外と不自由なもの、創作って何‥‥?と、頭を使うことになります。
● ひそやかに蕊(しべ)の字降らす散歩道
尊晴
この句には季語はありませんが、写真から季節は測れるでしょう。さらに、心と心の三文字が二重三重になった桜蕊(しべ)として、この写真から読み取れるかと思います。
写真で説明出来るものは写真にまかせます。
散歩道は今、桜しべが散り敷いています。
象形文字の「蕊」が、心象風景の「散り散り・心模様」となって路上を点々と赤く染めるかどうか、俳句と写真の組み合わせで試してみました。
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