梅雨のあとさき走りつつ‥‥
2018/6/3 俳写倶楽部定例会-108回 ※プリント用
ハシリヅユ トバソウジョウハ ザレエマク
梅雨のあとさき走りつつ‥
六月初旬の「俳写定例会」が押し迫りました。ぐずついた天候宜しく提出作品の内容もぐずぐずと手間取り、なかなか進みません。テーマは梅雨入りの今頃、良く見かける水溜りの写真に一句添えて、つゆのあとさきを軽く表現してみようと予定しました。これがなかなか思うようにまいりません。
まず、雨の予報に空仰ぎつつ玄関を出た入ったり、右往左往します。雨が降れば降ったで、自分の狙う背景が上手く映り込んだ水溜まりが出来たかどうか、心づもりの三四ヶ所の撮影ポイントを雨上がり早々巡ります。
結果は、努力の甲斐空しく、凡庸な写真の山を築きます。写真に梅雨入りの俳句を軽く添える‥等という余裕はスッカリ無くなった例会数日前です。
と言う訳で、京都の鳥羽覚猷(かくゆう)僧正にそれこそ軽く戯れ絵を描いていただき、追い詰められた私の窮極の駄句を一句添えて、写真・俳画を一巻、巻き終えたつもりと致します。
● 走り梅雨 鳥羽僧正は 戯れ絵巻く 尊晴
俳写のつぼ八/その八。一夜漬けOK。
● 鳥獣人物戯画(ちょうじゅうじんぶつぎが)は京都市右京区の高山寺に伝わる紙本墨画の絵巻物。国宝。鳥獣戯画とも呼ばれる。作者は戯画の名手として伝えられる鳥羽僧正覚猷(とばそうじょう かくゆう)と言われてきたが、それを示す資料はない。 |