回文俳画
2018/3/4 俳写倶楽部定例会-105回 ※プリント用
サミシガオハライ オイラハ オカシミサ (回文)
回文俳画
●淋し顏払い オイラハ 可笑し味さ 尊晴
この句は始めから読んでも終りから読んでも同じ意味と音節になる「回文」です。俳写制作にまたもや行き詰まっていましたので、気晴らしを兼ねてチャレンジしてみました。
さらに、どうせ創るなら、回文だけで終らず俳画も組み合わせ、俳句と写真ならぬ「回文と俳画」としてみました。
制作上注意した二つばかりのポイントは、
❶ 逆から読んでも句の意味が無理なく理解出来る事。
❷ 絵も回文に合わせた図柄で、一画面に両方の意味が組込まれている事。
上から読んだり下から読んだりしながら、眠れぬ夜を過ごしてなんとか完成。
寂しい表情を追い払い「オイラハ おかし味さ!」と無理に笑い顔をつくった三角帽子のピエロ君。彼のペーソスが表現できれば良いのですが……。
しかし、AI搭載のアンドロイドが、一晩も費やす事なくほんの数秒で「回文俳画」を制作してしまう時代がやって来ています。寂しくもあり可笑しくもある時代の気晴らし作品です。
● 回文=正確には「逆に読む」のではなく、「逆に(かな)文字を並べ」意味が通じる文字列/言葉遊び。 ● AI=人工知能: artificial intelligence |