▼2009年1月〜12月


尊晴 四句百句
寄せられた句

2009年12月
●しがみつくエッジ厳しき師走かな……846 尊晴
●積み残す事柄もあり年の暮れ……845 尊晴
●山下る人見送れば冬の月……844 尊晴
●マスターは生け簀のガラス拭いてくれ……843 尊晴
●片隅の Merry…… Merry Christmas!……842 尊晴
●走る師の着物の裏地師走色……841 尊晴
●ヒョイと来てひょいと消えたる師走かな……840 尊晴
●冬瓜の顔撫でてみる三度ほど……839 尊晴
●冬瓜や神には聞けぬ秘密あり……838 尊晴
●冬瓜に燈台を見て寝まりたり……837 尊晴

2009年11月
●サヨナラは思い出横町の風が云い……836 尊晴
●寒に立つ富士は日本一の山……835 尊晴
●ボジョレーを過ぎて旅路は霧島へ……834 尊晴
●献杯や父の命日寒からず……833 尊晴
●新蔵の瓦濃ねずしぐれゆく………832 尊晴
●楽しみはひぐらし集うフォトブック………831 尊晴
●西湖一望狭庭之夢………830 尊晴
●西湖一望………829 尊晴
●ワンカップまつりの終いはこんなもの……828 尊晴
●日々俳写だらけ………827 尊晴


2009年10月
●恋文を集めてあやしからす瓜………826 尊晴
●席空けて人待つ指にひねり文………825 尊晴
●いざよいや探しあぐねし六ペンス…824 尊晴
●その先に確か千草といふ酒肆(しゅし)が… …823 尊晴
●野暮用を済ませて常の散歩道……822 尊晴
●浅紅葉 三枚ほどの 日数かな……821 尊晴
●あやめ祭 影の薄さよ 俳写展……820 尊晴
●ぼんやりと無事是貴人の法話かな……819 尊晴
●浅き夢 色は匂へど 散りぬるを……818 尊晴
●舞姫の泣きそうな顔 団子坂……817 尊晴
●身の秋を計るに重き徳利哉……816 尊晴

2009年9月
●月見寺ホット出くわす三頭火……815 尊晴
●山門の朱より赤き紅葉とか………814 尊晴
●青首は斜に斬られて孤独なり………813 尊晴
●孤島………812 尊晴
●祝きたより軒に一輪遅れ花………811 尊晴
●秋ダネェ… アァ、モウ飽キタネェ………809 尊晴
●公園の会話つくづく身に沁みて………810 尊晴
●言の葉はまろめころかし用ひたし……808 尊晴
●空蝉といふ言の葉の形して……807 尊晴
●秋風の路地裏あたりはぐれけり……806 尊晴
●もっとパワーを…………805 尊晴

2009年8月
●「山の手線ドアー閉まりま〜す」秋風の……804 尊晴
●第三回ふじみ野俳写コンテスト……803 尊晴
●雲助もひと太刀浴びて婆娑羅雨……802 尊晴
●頬っかむり取っていただく土産です……801 尊晴
●夏が暮れて行くよ……800 尊晴
●泣きそうな顔して戦闘機……799 尊晴
●有り難くゴウヤ畑の蟻までも……798 尊晴
●蝉時雨打たるるままに蝉時雨……797 尊晴
●ぼうふらを撒いて花立て洗いけり……796 尊晴
●いかずちやそっと見上げる寅次郎……795 尊晴
●ワビサビは拾うものよと眼が砂金……794 尊晴

2009年7月
●Zi…Zyi――と蝉に小便かけられて……793 尊晴
●亀、踊れ子どもも踊れみんなして……792 尊晴
●観海 聴涛……791 尊晴
●結局は尻ハタイテ帰る……790 尊晴
●ふと見せし嫁入り狐の涙かな……789 尊晴
●雨雲のどこぞ漏れてか蝉の声……788 尊晴
●冷コーヒーまたぞろ最後の客となり……787 尊晴
●初蝉やアポロン頭上御神託……786 尊晴
◎----蛙 義眼洗う 暑さ……785 尊晴
●金魚塚おぼしきあたり梅雨の明け……784 尊晴
●徘徊や今日はどこまで行ったやら……783 尊晴
●オジサンは砂金探しと言い兼ねて……782 尊晴
●ほつれたる青いシャツ着て海見てる……779 尊晴
● 不在也自家薬篭中の小物達……778 尊晴

▼2009年6月
●不在なる神これまでもこれからも……777 尊晴
● 寝不足はデ・キリコの斜光ゆえ……776 尊晴
● 「桜桃」と書いて閉じたよ束見本……775 尊晴
● 桜桃の種をあてなく吹きにけり……
        行き暮れて4景より 774 尊晴
●刈られても今年咲く路地あやまたず……773 尊晴
●水無月の風ゆっくりと吹き抜けて……772 尊晴
●板書してにわか講師の途方かな……771 尊晴
●松風や師が褌をさやさやと……770 一太
●うんちくと汗かきまわしめぐる夏……769 尊晴
●入力も出力もせず風渡る……768 尊晴

▼2009年5月
●心して老化は静かに歩きましょう……767 尊晴
●K君のスナップ球の張りの無さ……766 尊晴
●そっと切るシャッター音の高さかな……765 尊晴
●只今思考停止中……764 尊晴
●【お知らせ】ふじみ野フェアー
  第2回ふじみ野「俳写賞」……763 尊晴
●嗤っているのかも知れない羅漢……762 尊晴
●あをあらしせなおされつゝくだるさか……761 尊晴
●二日ほどめくらずにおく暦かな……760 尊晴
●ハンメルのネズミにならむ江戸囃子……759 尊晴
●連休や骨まで遊べ舌平目……758 尊晴 

▼2009年4月
●不精髭 惜しみあの春 就職す……757 尊晴
●青葉風 君ハ十七歳 四カ月……756 尊晴
●古池やおたまじゃくしののの字かな……755 尊晴
●はなのもと老兵やはりこけたまま……754 尊晴
●胸騒ぎやはりこけたる花の元……752 尊晴
●巡る世に壺いやいやと現わるる……752 尊晴
●親バカもデビューしておりよろしくと……751 尊晴
●葉桜や見覚え顔に会釈され……750 尊晴
●好日 なれど 歯痛……749 尊晴
●寺守を辞めて阿修羅は花の下……748 尊晴
●ホメラレテ足の運びのPOPさよ……747 尊晴
●踊ってもよろしいでしょうかこの春に……745 尊

▼2009年3月
●点鐘し俳写卓話の始まりぬ……745 尊
●春風にさかしら顔も盗まれて……744 尊
●紅させば・・・556 尊
●落丁の白つくづくと不在なり・・・417 尊
●磨かれて 磨かれて 春まつり……行き暮れ38景
●ほんとふの事言って椿ころげ落ち……743 尊
●早朝はロゼッタストーンの孤独……742 尊

▼2009年2月
●海界の秘密漏らせよその口で……741 尊晴
●梅の香に思い起こせよ長子の名……740 尊晴
●花の命は短くて…よろし……739 尊晴
●凍らぬかまだ凍らぬか袋田滝
(ふくろだたき)に…738 尊晴
 今だ凍てぬは山姫の恋
●豆撒けば生きた心地の声も出て……737 尊晴
●鉾おさめ日の丸上げて踊る春……736 尊晴

▼2009年1月
●話し尽き窓のみぞれに目をやりぬ……735 尊晴
●水底の歌はなにやら相聞歌……734 尊晴
●馘首までジャストインタイム!流石なり……733 尊晴
●差し歯抜け七草粥で餅の味……732 尊晴
○せり…………競り喰うを
○なずな………ながめて
○ごぎょう……ござる
○はこべ………歯の抜けて
○仏の座………仏の
○すずな………すねに
○すずしろ……すがり泣くまじ
●行き暮れてメビュウス帯を撫でにけり……731 尊晴
●鼻水や莞爾(かんじ)と笑ふ宗匠かな……730 尊晴
●あわゆきの酒旗につもらぬうちに辞し……729 尊晴
●失せ物の次々と出てすす払い…俳写71 尊晴
●出来ずとも本来無一物……728 尊晴
●スッパリと去年は断ちて三が日……727 尊晴










































































































































































































2009年12月
●煩悩も枯れて年越ゆ旅の果て・・・たかを
●幼児の胡瓜好みて河童かな  まこ爺
●日溜りの落葉の中に温もりて  まこ爺
●大根や薬師の丘にときめきて  まこ爺
●熟れ熟れて未だに売れずピラカンサ  まこ爺
●日溜りの落葉の中に温もりて  まこ爺
●大根や薬師の丘にときめきて  まこ爺
●熟れ熟れて未だに売れずピラカンサ  まこ爺
●酒酌めば思い巡るや年の暮れ…… 西尾
●草の絮離陸ま近や冬の空  まこ爺
●一枚の剥がす日捲り除夜の鐘……角兵衛
●積ん読の文学全集煤払う・・・嘉
●冬の夜のトトロの棲めるココロかな……貞心尼
●格安の時計仕入れて十二月  まこ爺
●旅路来て生まれたところも忘れけり・・・毬
●健診の結果良好年の暮れ  まこ爺
●古き顔もはや浮かばず賀状書く  まこ爺
●明日の夢イルミに託す聖夜かな……西尾
●果つるものみなうつくしや十二月……貞心尼
●クリスマスどこで干そうかワンカップ  まこ爺
●師に追われふところ寒し二日月・・・たかを
●こがらしの夜に漕ぎ出す小舟かな……貞心尼
●小春日や皇帝ダリヤの花高し……西尾
●つたたったつたつたつたと蔦紅葉……まこ爺
●Merry X`mas with love……貞心尼
●行く秋や母似地蔵に叱らるる  まこ爺
●人集う坂越港の冬の市……西尾
●煤逃げの碁会所席の空きもなし・・・嘉
●きらめいて散りゆく秋の刹那かな
(句・貞心尼さん  写真・とんぼ)
●過去未来つなぐいのちや冬銀河……貞心尼
●嫁ぎゆく 娘の顔をまともには 
見られずそっと 幸せになれよ・・と……角兵衛
●呑ん兵衛は酒こそ命この笑顔……啓三郎
●ニーハオ紅葉の水面静かなる  まこ爺
●身を正し老ひを諾なひ紅葉落つ・・・嘉
●那須連山与一の郷のつるし柿……角兵衛
●雪舟の墨絵に散りぬる紅葉かな……貞心尼
●木枯らしの吹きおさまりて昼の月・・・嘉
●わらしにもふと見る風に戸惑うて・・・毬
●枯葉散り庭の風情や人恋し……西尾
●母編みし靴下の穴繕はせ・・・嘉
●停車場に疎を聞きに行く師走かな……西尾
●つつがなく過ぎあい夕べや雁わたる……たかお
●金色の絨毯敷きて御苑かな  まこ爺
●冬花火津軽りんごの明かりかな・・・
  句・まこ爺。写真・トンボ
●夢ロマン君のハートをねらい撃ち……角兵衛
●冬紅葉燃ゆる御苑の一日かな  まこ爺
●気がつけば哀しくなりぬ夕べかな・・・毬
●夢ロマン君のハートを狙い射ち……角兵衛

▼2009年11
●年の瀬やイルミの海へ身を投ず・・・たかを
(りんご風)〇冬花火津軽りんごの明りかな
(孔雀風)〇夢花火孔雀となりてフラメンコ
(炎)〇星空に御霊集ひて踊りをり
●枯れてなほ日に華やぎて冬すすき  まこ爺
●旅人は石狩浜で風となり…毬 +貞心尼
●喰ふて寝て悟ることあり豊の秋……貞心尼+村井
●鍛錬や高尾の山に紅葉酒  まこ爺
●柔らかき温もり残し夜汽車往く・・・たかを
●年の瀬やイルミの街へ身を投ず・・・たかを
●行く秋やドボルザークの日は落ちて……貞心尼
●長き旅終えて霜夜の駅を出る…毬
●ふる里へ続く大空鰯雲・・・嘉
●時を経て今が盛りの冬もみじ……西尾
●煩悩のチョットはみだす神無月…………貞心尼
●鬼殺し干して薬師に紅葉かな  まこ爺
●初漁の航跡白し瀬戸の海・・・嘉
●七五三五七五の佳日かな……貞心尼
●木枯しや枯山水に海の音……西尾
●いろどりを そえて俳写の はながさき……角兵衛
●友待ちのメープルティーの喫茶かな  まこ爺
●道端に掃き溜め菊のキラメキて  まこ爺
●もみじ葉や人は移ろい木々同じ……西尾
●竜胆や落葉の中に咲き残り まこ爺
●ゆく秋を集めてゆかし静物画…………貞心尼
●山間に人知れず立つ楓かな……西尾
●半額の生シラス丼秋の昼……まこ爺
●まゆみちゃんと呼ばれてみたき秋の暮れ…………貞心尼

▼2009年10
●のんのんのん のんのんのんと 十三夜…たかを
●秋の蛾やメタボになりて吸ひ尽くす  まこ爺
●和やかに飲み干す酒や秋の夜半……西尾
●日向路に弥生の御霊燃え盛る  まこ爺
●曼殊沙華中に小さき居候  まこ爺
●酌むほどに窓よぎりゆく月の跡・・・たかを
●風の音に消え入り果てし長夜かな・・・たかを

▼2009年9
●曼殊沙華中に小さき居候  まこ爺
●秋澄む日記憶のかけら見つけたり……貞
●秋深し古きレンガの美術館……西尾
●お台場にガンダム出現晩夏光  まこ爺
●秋の日の孤高のダンスボレロかな……貞
●頑固さを薄墨に染め秋深む・・・たかを
●ここはもうすねてねたふり秋うらら……貞
●火の海恐るまじ 白き曼殊沙華  まこ爺
●頑固さを墨染めにして秋深し・・・たかを
●エゴの実や色づく秋のみのりかな……西尾
●わが影のうすむらさきの秋思かな……貞
●エイサアの娘踊りの町田かな  まこ爺
●人恋し風のいたずら野路の秋……貞
●かなかなや野生の眼みな濡れて……無一
●コスモスや今また想ふ青春譜……西尾
●乱れたる心鎮めん老いの恋・・・たかを
●もう一度天の階段登りたし
    たった一度の命だから  まこ爺
●秋の夜のとれた釦の行方かな……貞
●人の世は照る日曇る日秋の空……西尾
●美女杉や霧の中より現はるる  まこ爺
●ゆきわたる風の音楽澄む日……貞
●狭庭にてなにか鬱なる秋はじめ……西尾
●タイムリミット夏の林道小走りて……まこ爺
●会ふために生まれてきたの秋晴るる……貞
●ゆく夏やふるさと村の佇まひ……西尾

▼2009年8
●茗荷漬け持込み禁止や後祭り  まこ爺
●行く夏や天下分け目の関が原……西尾
●赤き橋渡りて今日の浄土かな  まこ爺
●君も行く夏を惜しむか……毬
●弁当をひらく窓辺や秋の風……貞
●竹林に吹く風やさし秋の声……西尾
●豪快にひと太刀浴びせ白雨去る・・・たかを
●ベランダにドリアン育つ夏の果……貞
●かなかなと語り継ぐべきことのあり……貞
●夏の日や雲のかなたに明かりさす……西尾
●夏の果て娘(こ)の平穏を祈ります  まこ爺
●大門を出れば夏日の下界かな……西尾
●夜店の灯波郷ひと山値切りたり・・無一
●昨日の悪夢獏は満腹・・・・・・無一
●終わりなき父の戦争赤とんぼ……貞
●輝ける夏の終わりは無口なり……無一
●打ち解ける見知らぬ人や盆の夜……西尾
●父の癖母と笑ひて墓参かな……貞
●引籠る諸行無常の残暑かな……無一
●風の盆待ちて八尾にこぬか雨  まこ爺
●三伏の邪気を祓うや鬼の面……西尾
●提灯やどこか悲しげ祭りの夜……西尾
●闇の間に蛍放ちてふた枕・・・たかを
●青蚊帳に蛍はなちて銀河航・・・一太
●白髭を落とし名月迎えけり・・・たかを
●御仏はわが心なり山野草……西尾
●咲く花は利のためならぬ夏の野辺……西尾
●蝉時雨天女はスカートひるがえし……貞
●忘れまじあの朝のこと原爆忌・・・たかを
●残酷なやさしさもあり戻り梅雨……貞
●枯れ花にお湿りほどの驟雨かな……たかを
●江ノ島に蜩しぐれ蝉しぐれ……まこ爺
●酒じゃないぼくはお茶だよ蓮の花……まこ爺
●若田さん無事の帰還や草いきれ  まこ爺
●蓮池やトンボも葉陰で一休み……西尾
2009年7月
●↓なぜか怪しきトコロテン食う・・・たかを Zi…Zyi―――と蝉に小便かけられて……793 尊晴
●街は未だ眠りのままに夏白む・・・たかを
●ちょっとあの白内障で・・・どちらさま?
●幾度かは結び直した赤い糸・・・たかを
●ひも付きの人生なんて・・・まあいいか
●しばらくは肉食系に戻り梅雨  まこ爺
●思い出を拾いあつめて風青し……貞心
●出涸らしを啜りて無想戻り梅雨・・・たかを
●ひとひらの蓮の花弁回りをり  まこ爺
●蝦夷梅雨の蝋燭岩の神々し  まこ爺
●在ることのせつなき奇跡夏の昼……貞心
●皆既食悪石島に無念かな まこ爺
●アポロンは月影に入り夏盛る・・・たかを
●彼の人の想い遥かに桃食す・・・たかを
●Higurashi Kamome On air成りてサインはV・・・たかを
●緑陰に風吹き抜ける昼下がり……西尾
●睡蓮の池に揺れをり赤レンガ  まこ爺
●夕涼み倶利迦羅紋紋江戸小紋……無一
●炎昼や未だに解けぬ黄金比……貞心
●浜風露カムイの風に踊りをり  まこ爺
●木漏れ日の愛しき面影夏帽子……貞心
●湧きいずることなき日々や重き夏・・・たかを
●暑気中りただ漂ひて月曜日……無一
●半夏生まだら模様の旅の空……西尾
●人はみな旅に訳あり半夏生……貞心
●錆びぬ間に梔子の花俳写かな  まこ爺
●緑陰に風吹き抜ける昼下がり……西尾
●空を染め燃え上がる恋ありやなし……無一

▼2009年6
●郭公の鳴ひてそろそろ帰らうか……貞心尼
●梅雨最中身をよじらせて燃ゆるもの  まこ爺
●涼しげに水に浮かぶや花筏……西尾
●ワンカップ無しに酔ひをり梅雨最中  まこ爺
●梅雨最中和み地蔵に励まされ  まこ爺
●千年のしみず育む大桂……西尾
●梅雨深かむモンドリアンの秩序かな……貞心
●梅雨曇り干潟のウサギ悪だくみ……無一
●寄り添ひて毬の築きし宇宙かな  まこ爺
●さわさわと植田を渡る風一陣……西尾
●梅雨晴れや天下泰平何もなし……無一
●水無月に降る雨にぬれ咲く花よ・・・毬
●やすらかに永遠の寝息や梅雨の海……貞心尼
●潮風にレンブラントの絵の具溶き・・・毬
●しとしとと雨に打たれて花菖蒲……西尾
●パレットの寂しき色や一太の忌………貞心
●赤松の芯に雄叫び騒がしき  まこ爺
●紫陽花やそぼ降る雨もむらさきに……西尾
●迎え火の如く君待つ標かな・・・毬
●航路より外れて老船旅立ちぬ・・・毬
●松風や師が褌をさやさやと……770 一太
●どう どど どどう 風の又三か夏嵐・・・たかを
●悪茄子吾が災難を笑ひをり  まこ爺
●さみだるる美しきものあるがまま……無一
●薫風や外科医の即興ジャズピアノ……貞心

▼2009年5
●花独活の揺れて日暮れや鶴見川  まこ爺
●顔の無き花の如くや夜の窓・・・毬
●音楽も言葉もいらぬ薄暑かな……貞心尼
●絶滅許すまじ水の地球に生きて欲しい…まこ爺
●すまし顔今が盛りの薔薇の花……西尾
●新緑や水彩で描く水の色……貞心尼
●紅花の栃の瞳に見詰められ…まこ爺
●お復習す植物図鑑夏の巻……無一
●らむね150えんの気持ちかな……貞心尼
●ウルトラメン窓をガードや聖五月…まこ爺
●夏空や弘法さまの遍路道……西尾
●描きかけのまま年経たり己が秋
 夕べに命絶たれし鮭は・・・たかを
●平凡のでんと居座る五月かな……貞心尼
<忌野清志郎追悼三句>
●逝っちまって忌野清志郎五月……無一
●忌野を五月の風となりて逝く……無一
●忌野の多摩蘭坂は初夏の雨……無一
●総立ちて祈り捧げて栃の花  まこ爺
●子規堂や若葉が薫る旅の空……西尾
●さへづりを真似る口笛ぶなの森……貞心尼
●帰路急ぐ虹立つ街や夏もよい・・・たかを
●湯釜よりどんよりと来る夏気配……無一
●さわさわと風の生まるる聖五月……貞心尼
●葉山葵を土産に一日暮れにけり  まこ爺
●水際に夏草茂るモネの庭……西尾
●若緑少年心今も尚・・・たかを
●新緑の高尾の山で昼餉かな  まこ爺
●ひとひら落つふたひら落ちて四月尽……無一

▼2009年4
●老いぼれと認めぬわれぞ蝶嗤う・・・たかを
●桑若葉古里の畑なつかしむ  まこ爺
●ひとり身のさびしからずや遅桜……貞心尼
●行く春を惜しむ芭蕉の不精髭……無一
●花も見ず消え去るのみか残り月・・・たかを
●梯子する映画せつなししゃがの花……無一
●行く春や時の流れに驚ろきぬ……西尾
●モノトーンの似合う女の独り言・・・毬
●菜の花の香に古里をなつかしむ  まこ爺
●姿見の母似のわたし春惜しむ……貞心尼
●春の陽はレンブラントで暮れゆけり・・・たかを
●花陰の月を肴に独り酒・・・たかを
●珈琲を煎れて刻待つ夕日かな・・・たかを
●春いくつ時には海を見つめる子……無一
●歩みきし反省の日々花心・・・たかを
●坂道を登れば瀬戸の春霞……西尾
●面前に鋭き悲鳴!春の夕  まこ爺
●寄りそふて昨日のことのような春……貞心尼
●あの里は君の浄土か花霞……貞心尼
●柿若葉吾が青春の帰らざる  まこ爺
●明日知れず今が盛りの紅枝垂……西尾
●アイシテルアイシテルト泣く桜……貞心尼
●春暁や添ひし女の寝息かな・・・たかを
●不忍池の桜と酔い痴れて  まこ爺
●ため息と花ひとひらの重さかな…貞心尼
●水中に桜花咲く目蕩(メトロ)かな  まこ爺
●とうとうガルネリ歌ふ花の午後……貞心尼
●龍野にて桜踊りのうなじ艶……西尾
●ティーショット球の行方に山笑う……西尾
●帰れない女ふたりの花の夜……貞心尼
●華やいで水面に映る桜かな……西尾

▼2009年3
●雪解けの水の別るるちまたかな・・・貞
●紫木蓮一輪程の哀れかな  まこ爺
●石垣の城春にして草深し……西尾
●春風に焼酎あふる墓参かな・・・貞
●土筆摘み裸にするも無念かな  まこ爺
●空を背に瀬戸の大橋霞立つ……西尾
●木瓜の花木瓜を防止の俳写かな  まこ爺
●卒業の晴れ着姿や華やぎて……西尾
●縄文の貝の目覚めや島の春・・・貞
●春の里怒りて薫るヒノキかな  まこ爺
●そよ吹ける清しき風や水温む・・・たかを
●出勤の車窓に眩し春の海……西尾
●まんさくの紐の花弁に思ふこと……まこ爺
●ロゼッタの謎を紐解く春日かな……通卓
●沈丁の病みし莟のほころびぬ  まこ爺
●街中の孤独楽しむ春の宵……西尾
●世の憂さを洗い清めよ春の雪・・・たかを
●エコやエコ流行り(はやり)のエコの実を食らう…たかを
●生まるるも死するもひとり風光る・・・貞
●水ぬるむ瀬戸の小島の猫日和・・・貞
●いかなごを肴に添えて夕餉かな……西尾
●生椿短き命華やぎて……まこ爺
●沈丁の香りに誘われて目覚めかな……西尾
●春近しビルの谷間の佇まい……西尾
●永遠の今を奏でる春の風・・・貞
●外は雪小さなぬくもり懐き咲く・・・毬
●逢ひたいとただそれだけの春灯・・・貞


▼2009年2
●粗還の目線を追へば冬の瀬戸  まこ爺
●花もまたとうに散りける憂き身かな・・・毬
●花二輪花弁寄せ合う紅椿……通卓
●ひぐらしにひぐらしぐらし俳写かな  まこ爺
●紅梅の庭に集ふや古民家……通卓
●徘徊や輝きまして冬木の芽  まこ爺
●春立ちて淡雪降る日の多さかな……毬
●春めきて横顔すがし写経人……貞心尼
●牛もつ煮お湯割添へて昼の宴  まこ
●煮干しにも一分ありて春一番……貞心尼
●春めきてはるかに城の薄霞……通卓
●さまよえる星々の恋春めきぬ……貞心尼
●春一番老妻からのチョコを噛む・・・たかを
●春近し転炉工場煙あり  まこ爺
●世の中の穢れを払う鬼追会……通卓
〇72景グラス・グラスの祝ひ酒  まこ爺
●寮住まい馬刀を捕らえて肴とす  まこ爺
●しずけさを堪へてやがて春の水……貞心尼
●初春の朝日に照るや姫路城……通卓
●青春のシュプール未だ衰へず……通卓
●春競ふ庭の花々微笑みぬ……怜衣子
●やすらかに君を眠らせ瀬戸の冬……貞心尼


▼2009年1
●移ろえる都の街に迷い人……waka
●草もみじ 伴に歩んだ 夫婦路……啓三郎
●たましひの海へ漕ぎ出す冬の旅……貞心尼
●遠退きて霞ゆく日々昭和かな・・・毬
●春隣渦を肴の夕餉かな   まこ爺
●ためらひの一歩の背を押す冬の友……貞心尼
●懐かしき昭和の化石虚しくも・・・毬
●着ぶくれてひとり意地はるうららかに……貞心尼
●朝富士や朝治・朝子と一会かな  まこ爺
●あえないは別れではない冬帽子……貞心尼
●今宵またそぞろ野猫の恋行脚……WAKA
●はとバスに乗って昭和へ寒の晴……貞心尼
●七草を求めて一日暮るるかな  まこ爺
●大寒の御苑の隅にねぐら人  まこ爺
●七草を求めて一日暮るるかな  まこ爺
●ほほ赤き子らの散りたる寒の午後・・・毬
●生き鴨の七割引きの七日かな  まこ爺
●けがれなき命はぐくむ真冬かな……貞心尼
●お正月鳶と鴉の和平かな  まこ爺
●除夜の鐘ついて悲しき北斗星……貞心尼
●お地蔵に和平を願ひ初詣  まこ爺
●お鏡や母のかかとのつつましさ……貞心尼
●ほろ苦き過去もまるごと今朝の春……貞心尼
●鬼の子の這い出てまぶし初日かな……一太
●初富士に大らかなるを誓ひたり  まこ爺
●振りかえり振りかえり明く新年よ・・・毬
●振り返ることなく初日迎えけり・・・たかを
●牛の年スロモーにて暮らすかな……まこ爺