▼2008年1月〜12月


尊晴 四句百句
寄せられた句
▼2008年12月
●片隅に暮れ行くみそか手ぶらなり……726 尊晴
●Have a happy new year!……725 尊晴
●失せ物の次々に出てすす払い……724 尊晴
●初氷 狸に化けし 床の人……723 尊晴
●あなうれし裏の狭庭にご来光……722 尊晴
●年の瀬やなぜか外れぬ古障子……721 尊晴
●もみじ敷く小道譲らる白き足袋……720 尊晴
●浅き夢もみじしておりその国も……719 尊晴
●世にふるも効かぬワサビに時雨かな……718 尊晴

▼2008年11月
●パドックに世界のトナカイ向かいます。……717 尊晴
●ボージョレを空けて見送る月明り……716 尊晴
●俳写なぞ無用の用ぞ懐手……715 尊晴
●パブロフの犬の目玉で見る記号……714 尊晴
●吟行や揃いてのぞく勘定場……713 尊晴
●走る師の着物の裏地師走色……712 尊晴
●ジュンチャンモプーチャンモシャイナヒト……711 尊晴
●その辺にころがっているやるせなさ………710 尊晴
●伊右衛門の千々に乱れし太刀の跡………709 尊晴

▼2008年10月
●久々に花置いてみるカウンター…707 尊晴
●しがらみの薮で紅差す天城越え…707 尊晴
●コスモスのただただ揺れる分かれ道…706 尊晴
●日暮れまでただただ覗くファインダー…704 尊晴
●分かれ道ただただ揺れる秋桜…703 尊晴
●紫蘇の香をかすかに残す栞かな…702 尊晴
●恋という軽きめまいの記号かな…702 尊晴
●数珠繰りつ 悪友再会 酒家に入る…701 尊晴
●まず時雨 置いて宗匠のあくび哉……700 尊晴
●玉手箱開けてびっくり桃太郎……699 尊晴
●爆弾を抱えて登る古墳塚……698 尊晴
●秋風やヌカミソ亭主の指の艶……俳写68景
●玉手箱 秋草柄に 誘われて……696 尊晴

▼2008年9月
●友の笑みなぜが淋しき蕎麦の花……695 尊晴
●座布団を投げて日本の神事とす……694 尊晴
●酒醒めて問わず語りの浦島子……693 尊晴
●秋風やヌカミソ亭主の指の艶……692 尊晴
●海界(うなさか)の秘密漏らせよその口で……691 尊晴
●野火見えて拡がるまでの日数かな……690 尊晴
●万景も色なき風の吹く頃に……689 尊晴
●たゆとふて たゆとふて くらげ生く……688 尊晴
●少年の眼をした老人生き急ぐ……687 尊晴
●幻想の昭和消え行く遠花火……686 尊晴
●幻想の昭和も遠き花火かな……685 尊晴
●偏奇館焼けて疎開の青梅かな……684 尊晴
●めくるめく注射一本の解放区……683 尊晴
●叶う事叶わぬ事も鰯雲……682 尊晴

▼2008年8月
●譲り受く稚魚七匹の命かな……681 尊晴
●絵日記も今日で仕舞いと閉じにけり……680 尊晴
●二枚目や 悲しひまでの 浅葱色……679 尊晴
●ほそぼそとほそぼそとほそる夏……678 尊晴
●薬箱 食へそふであり 今日の雲……677 尊晴
●若冲も瀟白バニラも異端らし……676 尊晴
●イカロスよ ゼウス祈るは らしからぬ……675 尊晴
●行きずりの言葉少々気にかかり……674 尊晴
●カアサン ボクノ組み絵写真俳句 
何処へ行って しまうんでしょうね……673 尊晴
●カアサン ボクノナツヤスミ 
ドコヘイッチマッタン デショウネ
ソリャ ジゴウジイトクダヨ オマエ……672 尊晴
●網戸に引っ掛かって句が出て来ない……671 尊晴
●オ〜寒いオ〜〜寒いとヘソ曲がり ……670 尊晴
●手のひらに儚き夢の重さかな …… 669 尊晴
●雷神よ 我が物顔も今宵迄
明日は屏風の 埋草絵 …668 尊晴
●竹飾り連れさる人を待つばかり…667 尊晴
●暑気払い「北の宿」から暑くなり……666 尊晴

▼2008年7月
●ゆえありてそこは空き地と猫じゃらし…665 尊晴
●紅の色 ふと褪せぬうち スキャンして…664 尊晴
●忘れ得ぬ 瞳は蒼の 木陰かな…663 尊晴
●半生を酸っぱい葡萄と言ってみる…662 尊晴
●究極は 寂しき貌と なりにけり…661 尊晴
●青き夢 赤き夢 散り散り…660 尊晴
●マドンナの仕舞い忘れし青衣裳…659 尊晴
●歳古れば筆置く時宣に逆らわず…658 尊晴
●伊予灘の詰まるところは夜の雲…657 尊晴
●静かさや潜む不発のカラス瓜…656/1000 尊晴
●大義とはつらきものよのうブルータス…655 尊晴
●暑さ故アリス帰国を拒みけり……654 尊晴
●転んでも只では起きぬ俳写哉……653 尊晴
●濡れネズミ愚痴の端から雨上がる……652 尊晴
●この一片珍無双なり腹の中……651 尊晴
●650/1000……650 尊晴
●紫陽花やその腰付きがたまらない……649 尊晴

▼2008年6月
●取り急ぎ 緑効青汁 日報す……648 尊晴
●なさぬ傘あじさい寺の別れかな……647 尊晴
●言葉白くなりて 不調……646 尊晴
●紅差して所詮虫ケラホタル狩り……645 尊晴
●路地の花腰低うして花の路地……644 尊晴
●いちはつの色もう一度問われけり……643 尊晴
●サヨナラサドジママタキテキンザン……642尊晴
●万緑は金の花より眩しかり……641 尊晴
●今ぞ知る儚き夢の二、三片……640 尊晴
●あたふたと金色夜叉の旅支度……639 尊晴
●暮れ残る鼻先かすか芋のかゆ……638 尊晴
●蟻 動かざる事 三分……637 尊晴
●時計草どうしょうも無く時計草……636 尊晴
●なぜか一輪だけ揺れた……635 尊晴
●信濃川わしゃ九十九まで生きボタル……634 尊晴
●五月雨も 俳写も 意味も 何も 無し……633 尊晴
●浮き草をかき分け竜舟(ベーロン)行ったきり……632 尊晴

▼2008年5月
●肩越しに大切にしろよと青あらし……631 尊晴 
●初夏といえのしかかるには暑苦し……630 尊晴 
●「放蕩」と聞いてギクリと母の愛……629 尊晴 
●*※◎★氈▽●⊂≧∞∞=д……628 尊晴 
●少年は一つ目小僧と会話せり……627 尊晴 
●少年は岩道なんぞは走り抜け……626 尊晴 
●ヨロヨロと道を尋ねつ冷〜コかな……625 尊晴 
●少年は縄文の村走り抜け……624 尊晴 
●藤棚も人垣となり亀つむる……623 尊晴 
●朱の色に気後れありて筆置きぬ……622 尊晴 
●不精にて九時半よりは動かざり……621 尊晴 
●なんとなく物憂きここち五月なり……620 尊晴 
●2008 619の 休止かな……619 尊晴 

▼2008年4月
●ハイハイと相川音頭の逆らわず……618 尊晴
●おや…コウモリの舞う頃に……617 尊晴
●急く様で急く風でなし春落輝……616 尊晴
『岩見浜風』
はまだ発ち、しもこう、くじろ、けしを抜け
うやがわ、つのづ、ごうつ着
なべて宜しき、岩見浜風
なべて宜しき、岩見浜風
……615 尊晴
●掌中の華の白さの軽ろきこと……614 尊晴
●ウラシマ草今日も無聊の竿延ばし……613 尊晴
●糸ゆらし一人無聊のウラシマ翁……612 尊晴
●白地に黒く独り憤死の俳写哉……611 尊晴
●シソーラスフイールドオブドリームス……610 尊晴
●数珠の絵に蜘蛛駆け抜けて消えにけり……609 尊晴
●新書なりまず焼鳥のタレ落とし……608 尊晴
●遊び身の丈竿一管……607 尊晴
Thank you for the present.……606 尊晴
●花散らす雨も浮き世のつとめ哉
  月並みに降り
  月並みに止む……604 尊晴
●サーディン缶ポップでニヒルなあのジューと……603 尊晴
花見なんぞは止めにして
ワカランチンと肩組んで
イワシ缶詰め
ホッピーぞ
焼酎滴る受け皿も
レモンの杯も飲み干して
イエィ
ここが
新宿
ピカレスク
●丼の底で釣りする自由人……602 尊晴
●本降りになって動ぜぬ花見かな……601 尊晴
●花冷えや仁王せんなく撮りにけり……600 尊晴
●車椅子押して我が身も花の下……559 尊晴

▼2008年3月
●8回もアンカ・チント(少しだけ)とは 恐るべし……558 尊晴
●三分咲き見上げて誘う事務所前…………557 尊晴
●傘たたみ春灯揺れし酒肆に入る……554 尊晴
●春雨や傘をさす人ささぬ人……553 尊晴
●今頃は不在の庭に白木蓮……552 尊晴
●ザックリと夕陽キリトル手帳哉……551 尊晴
●事も無き日一日の酒二合……550 尊晴
●精神は17才でありにけり……549 尊晴
●やわらかに人を許して春の雨……548 尊晴
●すみすれば鴫立つ沢に散る桜……547 尊晴
●出来ぬ時は出来ぬママに流される。…546 尊晴
●行き暮れて行き暮れて違反切符……545 尊晴
●春の宵 長生きなぞを したくなり……544 尊晴
●この街も宵で包んで流し雛……543 尊晴

▼2008年2月
●アナタノ
ウツロナ
ヒトミノオクニ
テヲフッテイル
ワタクシガ
ミエマス
ワカリマスカ
ワカリマスカ
オオカアサン
……542 尊晴
●万物は 一粒の内 米をとぐ……541 尊晴
●寂々と米とぐ日もあり六日ほど……540 尊晴
●ころあいと 摘むには惜しき 庭の艶……539 尊晴
●込み入った お話なさそ 春茶店……538 尊晴
●義理欠かぬバレンタインのありがたく…537尊晴
行ってしまった
良い子達
振り向いておくれ
もう一度
石積み遊び
し よ う……536 尊晴
●WAKE UP MAKE UP IMAGINATION…535 尊晴
●場は読まず一人うなずくオヤジギャグ…534 尊晴
●階段には躍り舞いたる雪解光……yoshiyoshi
●病い癒えタトウの眉にみぞれ哉……533 尊晴
●きさらぎの月かき混ぜて飲みにけり……532 尊晴
●マジックを手にこの寒天いかがせむ……531 尊晴

▼2008年1月
●つまらない面して通う医者の門……530 尊晴
●秒針のハタと止まりし茶店哉……529 尊晴
●筆勢を溜め放ちたり冬木立……528 尊晴
●これ喰うて 茶 飲も……527 尊晴
●寒うて絶句……526 尊晴
●書の前で俳句なし……525 尊晴
●ドンと置くカボチャ確かに存在す……524 尊晴
●傾ぶきて唯々雪は降るばかり……523 尊晴
●朝夕な 頭さすりて 雪見酒……522 尊晴
●枯枝に愛の結晶作用らし……521 尊晴
●初空やふと倦む気持ちよぎりたり……519 尊晴
●本当の事を言えばガラガラと……519 尊晴
●銀河系閉じ込めて満つ水溜り……518 尊晴
●それ程の願いは掛けぬ初詣……517 尊晴







































































































▼2008年12
●うろたへて蝋梅の香になだめらる  まこ爺
●来年はどんな年かとカシャとす……毬
●禅師丸柿のワインで聖夜かな  まこ爺
○クリスマス藷焼酎に舌鼓  まこ爺
●永々と永々とまた年暮れむ・・たかを
●六本木けやき並木に冬銀河  まこ爺
●人の子の落葉の道を歩むかな  まこ爺
●アメリカの見える露天や秋惜しむ……貞心尼
●池紅葉二人乙女の神々し  まこ爺
「古茶碗」……waka
 ●空爆に染まりし空や月の華……waka
 ●終戦の日ぞ青き田の延々と……waka
 ●風果つる敗戦の野や月見草……waka
 ●幼身に米隠し持つ月夜道……waka
 ●鍋底の雑炊掻く夜虫すだく……waka
 ●終戦日陽炎のみが燃えさかり……waka
 ●貧しさに昼餉無き友イナゴ飛ぶ……waka
 ●戦地への教師はいずこ百舌鳥の贄(にえ)……waka
 ●古茶碗捨てきれぬまま春尽きる……waka
●しみじみと夜更けに惑うショパンの音……waka
●冬の象一人芝居のあはれかな  まこ爺
●霜月の夜風にショパンの音符舞い・・・毬
●古里の御霊の気配冬紅葉  まこ爺
●爆発だ!太郎の森の冬紅葉  まこ爺
●酔ひ痴れて薬師の森の浄土かな  まこ爺
●哲学者の小径言葉の落葉踏みしめぬ……貞心尼
▼2008年11

●仄暗き画室の椅子や銀杏散る……貞心尼
●大仏と山の黄葉に祈りたり  まこ爺
●寂しさをあつめて碧き水の秋  まこ爺
●紅葉狩り高尾山頂賑はひて  まこ爺
●あたふたと落し物して冬支度……毬
●旬なれば命の一杯ゆずの皮  まこ爺
●俳写なぞ無用の用ぞ懐手……715 尊晴
●ひたむきに生きて勤労感謝の日……貞心尼
●旬なれば命の一杯ゆずの皮  まこ爺
●茶の花に昔乙女の白き指  まこ爺
●飲みかけのスコッチ陰り富士沈む・・・たかを
●茶の花に昔乙女の太き指  まこ爺
●信号待ち10円拾う豊の秋……貞心尼
●酒止めて爪の水虫退治かな  まこ爺
●同窓会夢の一日の返り花   まこ爺
●透かし見る紅葉の裏の愁かな……貞心尼
●酔芙蓉たった一花の酔い痴れて  まこ爺
●少女の如き人在り透きし秋の空・・・たかを
●旬なれば妻の仕入れで菊膾  まこ爺
▼2008年
10
●富士に陽の隠るを待つや秋深し・・・たかを
●いかなごや明石の友と夕餉とす  まこ爺
●区の句会打ちひしがれて家路かな  まこ爺
●思い出はうすむらさきの秋の色……貞心尼
●野仏は父さん役で赤まんま……貞心尼
●古里の一本道や鳥渡る  まこ爺
●恋というあて無き風にゆれ惑う・・・毬
●幸せのやさしいかたち鰯雲……貞心尼
●ワンカップたった一度の命かな  まこ爺
●旋律に震えるまつげ秋愁々……こてまり
●実ざくろの裂けて吾が身を笑ふかな  まこ爺
●薄れゆく 記憶を辿る 月明かり・・・たかを
●秋雨や泣くな負けるなヴァン・ゴッホ……貞心尼
●流星や宇宙へと還るいのちかな……貞心尼
●旬なれば松茸飯の夕餉とす……まこ爺
●秋風に到来物の粕漬けや……毬
▼2008年
9
●此岸にはコスモス風にゆれており……貞心尼
●重き荷を軽々押して若さかな・・・毬
●かたまりて一途に燃えて曼珠沙華  まこ爺
●なまめきて濡れて泣きをり酔芙蓉  まこ爺
●風吹いておいてけぼりの花野かな……貞心尼
●雨だれはお経の如く秋彼岸……貞心尼
●夜なべにも慣れてかっこむ猫まんま……たかを
●わらじ編む農の妻夫や夏の果て  まこ爺
●降る降らぬ 梅雨の疎さや……たかを
●秋川の川辺に涼みワンパック  まこ爺
●神々に蕎麦ふるまわれし敬老日……貞心尼
●黄金の満月にゆずる落日や・・・毬
●ほんわかと温もり通う月夜かな……たかを
●麗しき声のかかりて驚きぬ  まこ爺
●夕暮れて歩けぬほどのこぼれ萩 よし
●麦酒より焼酎旨し夏惜しむ  まこ爺
●窓も戸も開け放ち秋迎えけり・……たかを
●夏惜しむ炉辺に居りて懐かしき  まこ爺
●美しき第四楽章敬老日……貞心尼
●紅萩の顔に戸惑ひ接写かな  まこ爺
●夏雲や 行く末のわれ 出棺す……たかを
●秋雨に濡れて色めくしづごころ……貞心尼
●紫陽花の立ち枯れにまだ色ありて・・・毬
●なにひとつ果たせぬままの夏終る……貞心尼
●昼顔や雨に打たれて耐へてをり……まこ爺
●天へ発つ入道追いて夏果てる……たかを
●俺達は死ぬまでともだち幻想庭園……貞心尼
●旅の汽車山を越えれば水の秋……よし

▼2008年
8
●酔い痴れて酔い痴れ行くや夢の果て・・・たかを
●旬なれば夕餉一品秋刀魚とす・・・たかを
●スベリヒユ炒めて晩の肴とす  まこ爺
●かなかなとかなかなとおわる夏……貞心尼
●たらたらとたらたらと皺ふえる夏・・・毬
●炎昼や群馬畑にスベリヒユ  まこ爺
●人ごみに亡き人さがす夏祭……貞心尼
●夕顔の夢の一夜の初めかな  まこ爺
●鬼の子よ夕来ればなお淋しいか……よし  
●悲しみは人のみにあらず原爆忌……貞心尼
●蝉時雨天女はスカートひるがえし……貞心尼
●天空に雲立つ朝や原爆忌……たかお
●甲高き児等の声あり古戦場……まこ爺
●さあ!あそぼ!ピアノの上のおとぎ村……毬
●年をとり影のみ濃くぞなりにけり……毬
●奥日光龍頭の滝に昼餉かな……まこ爺

▼2008年
7
●しみじみとやかんのへこみ雲の峰……貞心尼
●軽鴨の親子の影の見当らず  まこ爺
●幼きがおずおずと持つ庭花火  よし
●蓮の花薄日の中に散り初めぬ まこ爺
●蓮の花上野はおいらも心の駅だ  まこ爺
●清き血の淡く通ひて蓮の花  まこ爺
●酔い痴れて酔い痴れ行くや梅雨の暮れ……たかを
●紗羅双樹狭庭に咲きて合掌す  まこ爺
●旅枕ぬらす河鹿の声聴かばこ……貞心尼
●麗はしき靴の音のあり星祭  まこ爺
●瀬の音のやさしき伴奏河鹿笛……貞心尼
●従兄弟等は皆帰りたる花火屑  よし
●湯けむりや下駄音軽ろき夏の旅……貞心尼
●星祭天城太鼓に打たれけり  まこ爺
●江の島に露草の瑠璃みつけたり  まこ爺
●平塚に竹の骨組星祭  まこ爺
●くちなしの白に目覚めて狭庭かな  まこ爺

▼2008年6
●紫陽花の藍を極めて今日の雨  まこ爺
●霧に咲く山紫陽花の憂いかな・・・毬
●雨脚に打たれて泪合歓の花  まこ爺
●生き延びて気の重きこと梅雨の酒……waka
●日活の古ポスターに霧が降る……よし
●かくれんぼ隠れたままで皆帰り……よし
●紫陽花や稲村ガ崎に日暮酒  まこ爺
●紫陽花や和み地蔵に励まされ……まこ爺
●風車土手に見つけぬ鶴見川  まこ爺
●寄り添いて目覚める小道や雪割り草・・・毬
●逢えずとも頬紅さいて合歓の花……貞心尼
●栗の花嗅ぎて熟女のうなずきぬ  まこ爺
●風呂桶に砂金沈めり合歓の花  まこ爺
●梅雨空や小さな幸せ見つけたり……貞心尼
●紫陽花や藁葺屋根のなつかしき  まこ爺
●一面に瞳ゆれをり庭石菖  まこ爺
●枇杷熟れて優しき心地取り戻す……よし
●妻の留守トマトを食みて生き延びむ……まこ爺
●紫陽花や夢の掛け橋渡りたし……まこ爺
●十薬や雨脚捕へ蜘蛛の糸……まこ爺
●猫の背も寂しげなりや早や一年・・・毬
●風林を謡いし梅雨の晴れ間かな・・・たかを
●枝豆で一太の帰還祝ひたし  まこ爺
●草むらに野蒜の花を見つけたり  まこ爺
●梅雨空の上に一太の浄土あり……貞心尼
●老い蝶の去りて揚羽の流転かな  まこ爺
●廃屋に家人を尋ぬ梅の雨……よし
※転がるも誰も起こさぬ銚子かな……よし
●スイカズラ花の香りの静かなる  まこ爺
●蛍の夜小橋の上の逢瀬かな……貞心尼
●一太忌や濃い口の酒ぐいと飲み……waka
●近づけば薄き香りやえごの花……まこ爺

▼2008年5月

●知らぬ間に狭庭の紫欄盛りなる  まこ爺
●水底の汝はもしや源五郎  まこ爺
●かなぶんの仕舞い忘れし柔き羽……よし
●遅梅雨や思い出話し多くなり・・・「一太」
●逝きし人を偲べば花のひとつ咲き・・・「一太」
●五月雨や砂像は音も無く崩れ・・・「一太」
●観音の笑みに安堵や風薫  まこ爺
●放蕩のし尽くす果ての霧煙・・・こてまり
●久しやな 七年ぶりのアマリリス……waka
●薫風や稲村ガ崎遥かなる……まこ爺
●偽卵抱く丹頂もいてさつき空……貞心尼
●毛虫這ふ空ようように晴れむとす…よし
●うどん打つ母の背中や早苗月……貞心尼
●Love & Peaceの祈りさみだるる……貞心尼
●松が枝も騒ぐを辞めり薪能   よし
●首飾り外して寂し薄暑かな……貞心尼
●鳥歌ふ若葉の下の至福かな……貞心尼
●心力に頼みて生きむ夏来る  まこ爺
●墓石にそっと持たれて一輪草……まこ爺
●誰がため青きシャコンヌ夏来たる……貞心尼
●可笑しいぞ雨は苦手かあめんぼう…よし
●省エネや眠り貪り春惜しむ……まこ爺
●主の無き庭にも満る八重桜・・・こてまり

▼2008年4月
●春雷や紫煙ゆるりと吐き出せりwaka
●薫風や便り書きたき筆不精…よし
●カーナビにハイお答えて春の山……貞心尼
●薫風や便り書きたき筆不精……よし
●黒板のチョークの文字や山笑う……貞心尼
●松蝉の似合わぬ幹に声細く……よし
●どうどど どどう 風の又さか 春嵐・・・たかを
●新妻の筵拡げて蕨干す……よし
●訳ありのスケッチブックの紐を解く・・・こてまり
●仰ぎ見る人それぞれの桜かな・・・こてまり
●春愁や短き謝辞で娘嫁す・・・たかを
●桜愛でそぞろ歩きの千鳥かな・・・こてまり
●くるくるとスケッチブックに舞う乙女・・・・こてまり
●桜愛でそぞろ歩きの千鳥かな・・・こてまり
●風転げ行きつ戻りつ芝桜……よし
●シャボン玉花まで飛んで失せにけり……まこ爺
●恋しくて眠れぬままの花の夜……貞心尼
●散る桜天に御霊の帰りをり……まこ爺
●靖国に老いし桜の息吹かな……まこ爺
●日の本に生きて暫しの浄土かな……まこ爺
●雨に耐え道の水面に桜かな  まこ爺
●千年を生きて優しき花曇り……一太
▼2008年3月
●落日や頷き合うて母子草……よし
●花びらのちらほら昔の人想い・・・毬
●縞馬のごろりだんまり春惜しむ まこ爺
●縞馬の尻の縞縞風光る……まこ爺
●無伴奏流るる夜の桜かな……貞心尼
●花に酒 記憶はコインロッカーへ・・・たかを
●花咲ける池畔にボート漕ぎ出でむ・・・たかを
●すみれ草多摩の山路の昼餉かな  まこ爺
●堕天使の降りて春塵吹き遊ぶ……よし
●野仏も雀も道を知らぬ振り……よし
●何を閉じ何を開くか鍵ひとつ・・・毬
●春分やぼた餅届く勝手口……貞心尼
●端然としばし黙せし春の朝・・・たかを
●知らぬ間に前の空き地に土筆伸ぶ……まこ爺
●図書館の庭の馬酔木に酔い痴れぬ……まこ爺
●野仏は寝仏のまま春の夢……貞心尼
●山里に鍬直す音水ぬるむ……貞心尼
●沈丁の香りまとひて老爺かな……まこ爺
●行く川のながれる如く忘るる哉……こてまり
●のど自慢聞こえし路地や島の春……貞心尼
●癌でなし花の椿と浮かれたし……まこ爺
●一目編みひとつ忘るる春炬燵……貞心尼
●麗しき姫の隠れ家杏花村……よし
●癌でなしろくでもなしの昼の酒……まこ爺
○蜂となり鞠子の毒を吸い尽くす……まこ爺
●菜の花を強く吸ひたし虫と化す……まこ爺
●うらうらの陽にひな鳥の立ち行くに
●病む母の身のいまだ立たざる……waka
●ほこほこと日向の匂う土が見え・・・こてまり
●まんさくは快晴無風に身悶える……信人
●菜の花や若き竜馬の佇みて……まこ爺
●春めくやおらがとこにも北海道  まこ爺
●野の花に道を尋ねし島遍路……貞心尼
●裏庭に老爺無心に籾浸くる……yoshiyoshi
○啓蟄や足の指間の疼きたる  まこ爺
●ヒヤシンス里の畑にこんにちは…まこ爺
●春昼や蝶の夢みて徘徊す……貞心尼
●ざくと割るレタス半分買うて来て……yoshiyoshi
●梅が香や寺家(じけajの山里さ迷ひて……まこ
▼2008年2月
●木枯らしや空の彼方に父母の声……まこ爺
●帰りこぬ兄待つ如し土筆立つ……yoshiyoshi
●裸木やベンチに転ぶワンカップ……まこ爺
●ぽたぽたと重く降る雪春近し・・・こてまり
●道ならぬ恋した日もあり戻り寒……貞心尼
●菜の花や指切りげんまん赤い月……yoshiyoshi
●残雪の忘れ形見や土黒し……まこ爺
●冷たさは冬の潮路と政(まつりごと)……こてまり
●戦闘機枯れ木の森に着地かな……まこ爺
●晩秋の ベンチで憩い 何語る……啓三郎
●さぐり探るまたひとつ消すような恩を踏む……yoshiyoshi
●冬の畑アート眺めてワンカップ……まこ爺
●蕗味そのほろ苦楽し独り酒  まこ爺
●旬なればいただきにけり蕗のたう……まこ爺
●蕗の薹ほろ苦き恋映す川……こてまり
●蕗のたう春といふ字に似ていたり……貞心尼
●誰や知る実ならぬ木の芽吹く宵……よし
●振り向けば雪の女の歩みをり……まこ爺
●残雪に生の息吹や蕗のたう……まこ爺
●熱燗や雪に足跡乱れなく……まこ爺
●海へ来て冬を終えたり深呼吸 信人
●雛売りの老舗の旦那鼻毛抜き……yoshiyoshi
●天狗様雪の高尾に舞ひにけり  まこ爺
●よろこびとかなしみつもりて里となり……貞心尼
●石狩の浜の真砂の桜貝……まこ爺
●千鳥足熱燗三本高尾山・・・こてまり
●雪女?否元気爺見つけたり  まこ爺
●階段には躍り舞いたる雪解光……yoshiyoshi
●珈琲を煎れて刻待つ冬日かな……たかお
●トンネルを抜けて高尾の雪浄土……まこ爺
●冬の波小さき貝を抱き寄せ・・・こてまり
●面影は移り映りて冬さかる・・・たかを

▼2008年1月
●冬の海さびしいかたちの貝拾う……貞心尼
●冬路地に我も衆生ぞ石地蔵……yoshiyoshi
●父母の忌日の帰省空っ風  まこ爺
●冬枯れの薬師の森に花八手  まこ爺
●さびしさを道連れにして冬の浜……貞心尼
●雪吊の出番なき世となりぬるよ……まこ爺
●旅人は石狩浜で風となり……貞心尼
●映像に明日の命の形かな  まこ爺
●訪ねしに転居不明の軒氷柱……yoshiyoshi
●幾年をまるめし母の冬日向……貞心尼
●長々と差し入る卓の冬日かな……たかお
●正月や七里ガ浜に潮の華……まこ爺
●臘梅のいい女振り凝脂満ち……信人
●迷い子となりし五十路の荒野かな……yoshiyoshi
●初春のうれしい予感ソラシドレ……貞心尼
●七草粥八日に食べて元気かな  まこ爺
●バーゲンの春の七草八日かな…まこ爺
●去る跡か・・・・・
 来る跡か・・・・・雪
 ふむひとは・・・こてまり
●寒海苔をぱりぱりと折る朝餉かな…yoshiyoshi
●初詣 オン サラバティ エイソ ワカ  まこ爺
●玉砂利の音も清しき初社……yoshiyoshi
●去年今年俳写の道を貫かむ……まこ爺
●芙蓉の実次の命を放ちたり……まこ爺

▼2008年11
●仄暗き画室の椅子や銀杏散る……貞心尼
●大仏と山の黄葉に祈りたり  まこ爺
●寂しさをあつめて碧き水の秋……貞心尼
●紅葉狩り高尾山頂賑はひて  まこ爺
●旬なれば命の一杯ゆずの皮……まこ爺
●あたふたと落し物して冬支度……毬
●ひたむきに生きて勤労感謝の日……貞心尼
●旬なれば命の一杯ゆずの皮……まこ爺
●茶の花に昔乙女の白き指  まこ爺
●飲みかけのスコッチ陰り富士沈む・・・たかを
●茶の花に昔乙女の太き指……まこ爺
●酒止めて爪の水虫退治かな……まこ爺
●同窓会夢の一日の返り花……まこ爺
●透かしみる紅葉のうらの愁かな……貞心尼
●酔芙蓉たった一花の酔い痴れて……まこ爺
●少女の如き人在り透きし秋の空……たかを
●旬なれば妻の仕入れで菊膾……まこ爺