2006年12月 ひぐらし-スナッ句
●●韃靼の赤味でつなぐ去年今年……尊晴296
●雪女ゆらして今年はさようなら……まこ爺
○師走おば 忘れさせれる 茜富士……写楽
●竹ぼうきかつぎて帰る年の暮れ……まこ爺
●凧揚げや 楽しみ重ね 八十路かな…嘉
●天空の 一点目指す 竜頭かな……尊晴295
●新風は 異端の凧と 馴染むもの……尊晴294
○イヴの夢 正夢ならばと 期待する……写楽
●異教徒も 喜び祝う クリスマス……小川
●大いなる聖護院なり戸惑ひぬ……まこ爺
●沢庵に柚子かけつまむ夫婦箸…ミスターお多福
●沢庵や白肌の頃夢のごと・・お多福
●寒菊に元気もらひて散歩かな まこ爺
●日本酒が ワインに変わる イブの夜……写楽
●恥多き 半生沈む 柚子湯かな……尊晴293
●鳥の来て池の枯蓮賑はえる……まこ爺
●あらひさしまたぞろツリー取り出して…尊晴292
●オメデトウオメデトウ ト プリンター…尊晴291
●八隣亡 無神論者の 祈りかな……尊晴290
●紅葉を 楽しみながら ワイン飲み……写楽
●黄落やベンチに降りて語りをり……まこ爺
●老髪を みぞれ河原に 晒されて……尊晴289
●蟄居(ちっきょ)の後、打ち首……尊晴288
●紅や黄い 庭の落ち葉は 玉手箱…啓三郎
●小春日の芭蕉稲荷の石蛙 まこ爺
●秋の陽に かざされ光る もみじの葉……啓三郎
●夫婦鯉 池の中から もみじ狩り……啓三郎
●一杯が 二杯三杯 虎となる……写楽
●枯渇して蟄居(ちっきょ)……尊晴287
●狭庭にも遅き極みの冬紅葉……まこ爺
●瑞雲に 乗って見上げる 今日の空……尊晴286
●観音の慈悲に誓ひぬ秋の末…まこ爺
●青年ノ 見ツメル先ハ 時雨哉……尊晴285
●青年ノ 見ツメル先ノ 時雨レカナ……尊晴284
●ザクザクと落葉踏み締め走り去り……まこ爺
●厚着して光の海にワンカップ……まこ爺
●燃ゆる秋 天から降りし もみじの葉……啓三郎
●陽だまりで 走るランナー 応援す…写楽
●握手して「良いお年を」と御徒町……尊晴283
●天高く 紅葉映す 山の池……啓三郎
●秋深し紙人形のつぶやきぬ……まこ爺
●窓口ニ 言ノ葉無用 シニア割リ……尊晴282
●初雪や 吹雪きまんじゅに なりにけり…尊晴281
●唐松の 黄葉愛でつ 背を伸ばし……嘉
●雨あがり もみじ葉つもる 岩の上……啓三郎
●外苑の銀杏紅葉を踏みしめて……まこ爺
●餅つきの 出番来る間の 静けさや……小川
●渓流の 岩に紅葉の 揺れおれり……嘉
●瑞牆山の もみづる時期や 見に行かん……嘉
●雲間より ビルに一閃 秋没日……嘉
●ころ柿が 日差しを浴びる 甲斐路かな……写楽
●冬紅葉御苑の森をさ迷ひて…まこ爺
●初雪や 吹雪きまんじゅに なりにけり…尊晴281
●夕紅葉案内(あない)して欲し黄泉の国…まこ爺
●ゴミ箱に まだ捨て難し 己が相……尊晴280
●神主も マジに走るや 年の暮れ……尊晴279
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2006年11月 ひぐらし-スナッ句
●秋ついり 光に浮かぶ のっぽビル……嘉
●秋ついり 一筋の日に ビル浮かぶ……嘉
●病葉の 表と裏を まじまじと……尊晴277
●か、かろうじて「忙中忙」の一行詩……尊晴277
●血圧を下げむ 薬師に紅葉酒 まこ爺
●天高く 秋深み行く 小淵沢……のりよし
●能仁寺 合掌わすれ 紅葉観る……小川
●残り香や 女神ミューズの 蘇生かな……尊晴276
●七転び八起きで下る秋筑波……まこ爺
●車窓から秋の色濃し八ヶ岳……のりよし
●時忘れ 秋の夕日に 帰路急ぐ……写楽
●残り香や 女神ミューズの 蘇生かな……尊晴276
●小春日の筑波の山にグライダー……まこ爺
●時雨れなり傘差しかけられて俳写かな…尊晴275
○赤城山秋の霞みに泣き濡れて……まこ爺
●黄泉の国庵泥女陀の彼方かな……まこ爺
●秋空に 紅葉ひときは 映えて見え……写楽
●晩年は 俳写肴に 酒差さん……尊晴274
●雨上がり かすむ朝靄 秋を知る……写楽
●チンドンの 囃子にかすむ 俳写かな……尊晴273
●せわしなや去年のサンタが立っている…尊晴272
●雨に散る紅葉の一葉苔の上……まこ爺
●せわしなや今年のサンタが立っている…尊晴271
●行く秋や白川の郷合掌す……まこ爺
●山里に 柿すだれでき 秋深し……のりよし
●ころ柿の 色鮮やかに 松の里……のりよし
●弔電を打って 山茶花 掃き寄せて……尊晴270
●もう独りの僕が岡山に居る……尊晴269
●早々と 白きころもで 冬姿……のりよし
●朝ぼらけ 独り冷たき 柿喰らふ……尊晴268
●カラス来て柿に悲鳴や鐘が鳴る……まこ爺
●青柿や やはり定めの 色となり……尊晴267
●晩酌のお湯割二杯秋惜しむ……まこ爺
●大紅葉燃えて流れの白きかな……まこ爺
●長閑なる 山里の村 秋を知る……写楽
●秋空に 映えて 真白き富士の山……のりよし
●秋風や 葉を抜けて来し 虫の穴……嘉
●色ずいた 山を賑わす もみじかな……写楽
●虚を実に 実を虚にせよ ホトトギス……尊晴266
●金色にゑのころ染めて夕日かな……まこ爺
●富士の峰 冬知る衣 彩の国……小川
●絶壁に揺れて薄の光りをり……まこ爺
●秋深しアンドロメダは彼方なる……まこ爺
●おおいなる白き蛇姫春の海……まこ爺
●珊瑚礁 輝く島は 夢の島……写 楽
●虚が実で実が虚なれば私!誰?……尊晴265
△そんな事知るか!と、大向こう。
●峡谷や 紅葉明かりの 河原の湯……嘉
●訪う人の 少なき公園 冬薔薇……嘉
●立冬か? 不粋に暮れる 車中かな……尊晴264
●秋暮れてライオンビールとなりにけり…尊晴263
●柿の木にまつわり付きて烏瓜……まこ爺
●秋風や 汚き川面 撫で上げて……尊晴262
●林檎園園児の声の弾みをり まこ爺
●吊り下がる瓢(ひさご)に似たりわが姿…お多福
●ダリ髭を剃ってしまえばダリでしょう…尊晴261
●訪う人の 少なき公園 冬薔薇……嘉
●軒下の干大根の白さかな……まこ爺
●大根の悩まし美し脚線美……お多福
●悩ましき白き脚線大根(おおね)かな…ミスターお多福
●天高し60の手習い始まりぬ……ひろし
●秋空にジェットの煙暫しあり……小川
●秋一陽 悟り未だと 悟りけり……尊晴260
○ 秋空に ブルーインパルス 絵文字書く……写楽
●唐辛子干されて赤の強みたる……まこ爺
●秋一陽 悟りいまだと 悟りけり……尊晴260
●若僧(にゃくそう)の足の運びのPOPさよ…尊晴259-2
●石蕗の花蜂に吸はれて叫びをり……まこ爺
○3Bの御霊(みたま)の岩を拝しけり……まこ爺
○原始人現代人と俳写かな……まこ爺
●紅葉を 見に行く前に 風邪を引き……写楽
●良き友よ歩き語りて秋の空……ひろし
●夕日受け 金波銀波の 芒波……嘉
●クコの実の七里ガ浜に熟るるかな……まこ爺
●断崖に磯菊咲きて鳶の舞……まこ爺
●秋晴れの 長谷のあたりで 相打ちに……尊晴258
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2006年10月 ひぐらし-スナッ句
●●銭洗い モミジの上に そっと置き…尊晴257
●秋の蝶散りゆく花びらかばいけり……ひろし
●石蕗(つわ)の花七里ガ浜に俳写かな……まこ爺
●蔦柄の しおり求めし 長谷路かな……尊晴256
●蟷螂や四角四面は我の顔……ひろし
●大いなるススキを眺めワンカップ……まこ爺
○秋半ば装いひとり艶やかに……小川
○小鳥さん この手に止まれ 飛んで来い……写 楽
●蟷螂の南無阿弥陀仏 わかったよ……まこ爺
●この月を 泣いて振り切る 男振り……貫一 255
●松手入れ三百年の蝦夷の鉢……ひろし
●燃え尽きて イカルスだだの モミジ…尊晴254
●秋深し貝の酒蒸し踊りけり……まこ爺
○今生に長崎の夜 月夜かな……まこ爺
○長崎や九十九島のワンカップ……まこ爺
○長崎や卍(まんじ)と┼(クロス)秋の雲…まこ爺
○黄昏るる平戸の城や秋落暉……まこ爺
○平戸城 秋の落暉に祈願かな……まこ爺
●頂きし鯛をさばいて温め酒・・・ひろし
○ザビエルのクロスを仰ぐ秋の夜……まこ爺
○コスモスや平戸大橋 朱の確か……まこ爺
○天高し赤き大橋拝したり……まこ爺
○春の海ペリカン夫婦は朝餉かな……まこ爺
○ペリカンや秋の日本を忍びをり……まこ爺
○蟷螂も通勤電車 構へをり……まこ爺
○蟷螂よ汝の会社は何処(いずこ)なる……まこ爺
○蟷螂よ誰に逢はむと旅路なる……まこ爺
●金色に揺るる薄や古寺の跡……まこ爺
○背を向けて すねてるペアー どうしたの…写楽
●秋祭り竹馬の友と時の鐘……小川
●あざみ知る鎌倉武士の心意気……小川
●カマキリも列車に乗りて旅に出る……小川
●コスモスや淡き黄色の蝶の舞……ひろし
●悲しみも 空の余白の 埋め草に…尊晴253
●九十九島へ 航跡白し 秋高し
●灯台の 役をはたすか ペリカン便……写 楽
●風光る真紅(しんく)のブラシ煌めきて…まこ爺
●新緑や真紅のブラシゆらめきて……麻子爺
●秋薊葛(くず)に巻かれて咲き尽くす……まこ爺
●借命と 思はば愛し 今日の雲……尊晴252
●煙突の 掃除に使う ブラシ花……写楽
●神無月ビールではじまる夜もあり……yuhki
●秋昼の岩打つ波や激の声・・・ひろし
●くるくると桜紅葉の一葉かな…まこ爺
●柿の葉の極上アートに小躍りす…お多福
●柿の葉の自然模様の摩訶不思議…ミスターお多福
●時の鐘幼馴染の集ひたる まこ爺
●秋昼の岩打つ波や激の声・・・ひろし
●くるくると桜紅葉の一葉かな……まこ爺
●神無月ビールではじまる夜もあり……yuhki
●柿の葉の極上アートに小躍りす……お多福
●柿の葉の自然模様の摩訶不思議…ミスターお多福
●観音に子の回復を 秋深む……まこ爺
●時の鐘幼馴染の集ひたる……まこ爺
●おくんちや 丘のチャペルに 祈りをり……嘉
●柿の実や 無神論者の 眼の窪み……尊晴251
●風に舞い岩打つ波や秋の海……ひろし
●鉄鉢に 忙中閑と 音一ッ……尊晴250
●緑葉に 精霊ばった 紛れをり……嘉
●川越に日本武尊や天高し……まこ爺
●今回で 海外旅行 打ち止めか……写楽
●青き目の子供誘ひて狐かな……まこ爺
●幼児も半被(はっぴ)姿で秋祭り……まこ爺
●あちらの世界に、バタンQ2…………尊晴249
●川越に祭り屋台や夜の宴……まこ爺
●薄野の子にダブらせた在りし日が……ひろし
●おくんちの 丘のチャペルや くつふたつ……嘉
●やまい癒え 常在る雲の 白さかな……尊晴246
●うら若き乙女の歩み秋桜……まこ爺
●若き日の妻の面影秋桜……まこ爺
●コスモスや風の流れに逆らはず……まこ爺
●コスモスや歳の流れに逆らひて……まこ爺
●ぼけぼけて秋の日和にぼけの花……まこ爺
●振向けば芒女となりぬるよ……まこ爺
●コスモスに句も付けられずごめんなさい…尊晴245
●馬肥ゆる妻も負けじと盆に菓子・・・ひろし
●チルチルや やはり逃げたか 青い鳥……尊晴244
●秋浅く 赤み足りなき 西の空……のりよし
●クイナ待つ 土手の一群 モアイ像……尊晴243
●ほろ酔いのときに出でたる寝待月……ひろし
●核実験 葉大根を漬けにけり まこ爺
●秋の日や お山も白く初化粧……のりよし
●月光と ハサミと 俺と キャンバスと…尊晴242
●濁流の去りて 根性の川すすき……麻子爺
●秋の月 静かに畠を照らしけり……のりよし
●いざようてやっと出でたる屋根の月……ひろし
●十六夜の月を拝してワンカップ……まこ爺
●蕎麦の白花さざ波に曼珠沙華……ひろし
●根性の笹見つけたり夏の夕……まこ爺
●前衛も 少し深酒 秋の風……尊晴241
●秋霖や もだしがちなり 燗の酒……遅松
[1076]ひと月を案山子と伴に寝起きかな……小川
[1077]色ひかえ落つる日眺む秋桜……小川
[1081]散り落ちて香し思い木犀花……小川
[1084]ぶどうにも格差社会の流れかな……小川
●雨落ちてグラスも涙ぶどう祭……小川
●葉生姜の陳(ひ)ねて辛味の極まりぬ……まこ爺
●前衛も ふと弱気差す 秋の風……尊晴240
●繊切りと煮ても又よし玉菜かな……ひろし
●内堀も 埋められて後 秋の陣……尊晴239
●宅地化の波押し寄せる稲架(はさ)の先…ひろし
●飲みすぎてワインに見えるぶどうの実……小川
●かろうじて 小指落とさず 三色丼……尊晴238
●木犀や星屑のごと散りぬるよ・・・麻子爺
●甲州も 無料配布でよろこばれ…… のりよし
●収穫祭 帰りの足が気にかかり……のりよし
●豊作の 稲穂見守る 案山子さん……写楽
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2006年9月 ひぐらし-スナッ句
●ジオラマに祖父の姿や稲の秋・・・まこ爺
●笑っても なぜか淋しき 蕎麦の花…尊晴237/旧作
●蕎麦好きは祖母の手打ちの走り蕎麦……まこ爺
●新蕎麦を酒の摘みに浄土かな……麻子爺
●開墾地集いて眩し蕎麦の花……小川
●秋あかね稲村ガ崎のワンカップ……まこ爺
●亡き父の思い新たや秋の雲・・・ひろし
●やれ年貢こうべ垂れたる稲穂かな……尊晴236
●蝉の殻 ひとつ墓石に とまりをり……嘉
●溝蕎麦の金平糖の弾けたり……まこ爺
●栗おこわ残りし渋や母の味・・・ひろし
●江ノ島の彼岸の夕焼け静かなる……まこ爺
●ジモジイは 何かと民具に 触れたがり…尊晴235
●道問はば へのへのもへと 教えられ…尊晴234
●曼珠沙華そこ此処に見ゆ散歩道……ひろし
●秋来たり 稲穂色づく 台地かな……のりよし
●大仏様彼岸の父母を頼みます……まこ爺
●ゆったりと 蓮うごかして 緋鯉消ゆ…尊晴232
●夏雲の影も薄れぬ花縮砂……まこ爺
●花縮砂心豊かに歌ひをり……まこ爺
●一夏を 楽しく過ごした 義兄弟……まさかず
●葉を落としやがて朱になる烏瓜……小川
●愉快なる 夢覚めて後 笑み残る……尊晴230
●名月を撮ってくれろと泣く子かな…尊茶229-3
●朝顔や紺に十字の白模様・・・ひろし
●密(ひそ)やかに都タナゴや稲熟るる…まこ爺
●合掌 羽を休めて糸蜻蛉……まこ爺
●曼珠沙華燃えし女や古湯の宿……waka
●秋の朝円盤雲で眠気さめ……ひろし
●小波の 海原照らす 夏の月……嘉
●馬柵の無き 隠岐の放牧 草いきれ……嘉
●放牧の 点となりたる 雲は秋・・嘉
●名月を撮ってくれろと泣く子かな…尊茶228-2
●秋彼岸良寛諭し師の墓石……ひろし
●明日の世を夏の月夜に思案かな……まこ爺
●モロヘイヤよりお出ましや青き虫……まこ爺
○青き虫皿の中より去りにけり……まこ爺
○階段の壁にへばりし青虫よ……まこ爺
○青き虫そっと闇夜に放ちけり……まこ爺
●名月を撮ってくれろと泣く子かな……尊茶227
●くっさめの あとは渋茶を 手の窪に……尊晴226
●ハーモニカ教えし父や濁り酒・・・ひろし
●蟷螂や花撮る我の顔を見る・・・ひろし
●ひぐらしの禁酒の辛き麻子爺かな……まこ爺
●果物を 供えたき月は 雲隠れ……のりよし
●白鷺やゴミの流れに立ちつくし……ひろし
●愛想も 人影も無き 茶店哉……尊晴224
●ひょう害で 一瞬のうち 夏終わる……まさかず
●セプテンバーイレブン倒壊ビルテロの跡…ひろし
●病み上がり公園静かに歩み抜け……尊晴223
●夏風邪を 揶揄した己が 床につき……尊晴222
●拾わせぬ毬突き出して栗の意地・・・ひろし
●山鉾や のの字残して 帰り道……嘉
●お通しも出さず亭主は語り出し……尊晴221
●にこやかな笑い顔なる案山子かな……ひろし
●隠岐の海 蝋燭岩に 秋夕日……嘉
●夕焼けや 帰る漁船の 影黒し……嘉
●尺玉に 喚声あがる 花火かな……トンボ
●大花火 はじける音に 腰の浮き……トンボ
○送り火やあまたの霊(たま)の飛び去りぬ……麻子爺
●花茗荷落暉の中に燃え尽きぬ……麻子爺
○案山子さん 回転しすぎて 稲バウワー
●六億も! 当れば困る キャパシティ……尊晴220
●畦を行く足ひきとめしいなごかな……ひろし
●地獄への最短特急MRI……麻子爺
●揚げ花火 百面相に なりにけり……トンボ
●瑞雲に早期回復祈りたり……まこ爺
●リハビリや首を吊られて夏の果て……まこ爺
●瑞雲を 見初めてROTOを 買い走り……尊晴219
●神木もよさこい祭りに浮かれけり……ひろし
●ここちよく 吹く秋風の さわやかさ……写楽
●今生に月と火星のランデブー……まこ爺
●お忍びのアベック海老や月の夜……まこ爺
●蹴り損ね 勝手に閉まる 冷蔵庫……J・ケルアック/
意訳・尊晴218
●苔茂る 山道の香り 染みていく……naoki
●赤エビのトンボ返りや夏の夜……まこ爺
○夏の夜小(ち)さき赤エビ踊りをり……まこ爺
○赤海老の導き優し夏の果て……まこ爺
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2006年8月 ひぐらし-スナッ句
●韮(ニラ)の花パソコン肩に痛みかな……麻子爺
●勧進帳北の都ぞ雪舞台……まこ爺
●蓮光寺 サヨナラ蝉に さよならを……尊晴217
●目覚めればちがやの原と土器(かわらけ)と…尊晴216
●尽きし蝉稲村ガ崎に葬りぬ……まこ爺
●哀れ蚊の ごとく男 薮に入り…尊晴215
●水底の影も滑りて水馬(あめんぼう)……麻子爺
●少子化で親が支える御輿かな……のりよし
●夏祭り 子らが欲しがる お面かな……のりよし
●空蝉を置きて短き娑婆へかな……麻子爺
●七賢に蚊遣火まではと酒肆(しゅし)の言…尊晴214
●緑陰に思い伝える花ひとつ……小川
●薮好きや ほんにお主は 蚊が先祖……尊晴213
●八月十五日五百羅漢と手を合わす……ひろし
●迎え盆 灯篭浮かべ 影映す……まさかず
●送り火の生田の丘の燈(とも)しかな……麻子爺
●野仏や ともに聴き入る 蝉しぐれ……尊晴212
●葉は見えず狐の剃刀咲き誇る……麻子爺
●夏雲の狸となりぬ夏の果て……麻子爺
●陸奥の山際 豊に夏落暉……麻子爺
●草ひとり蔵の屋根にて涼みおり……ひろし
●松島の岩肌あらは風涼しい……麻子爺
●日盛りの菓子屋横丁に迷い込み・・・ひろし
●西日受け 唯々笑う 羅漢かな……尊晴211
●十和田湖の兵共(つはものども)が夢の夜……麻子爺
●炎天下 暑さしのぎの 一休み……写楽
●嬉しくも悲しくもなし赤帽子…尊晴209
頂き物の帽子を前に。
●還暦の祝いはパッと酒に消え……尊晴208
●鳥達も観音詣夏の果て……麻子爺
●レンズごし 後で楽しむ 花火かな……嘉
●緑陰や 人間(ひと)の世憂い 河童談……嘉
●マンボウのごと漂ひて還暦来……麻子爺
●還暦の祝いはパッと酒に消え……尊晴208
●安産を祈りし後のラムネかな………お多福
●十和田湖に二人乙女や夏の夕………麻子爺
●空蝉や ただそれだけの事 風抜けて……尊晴207
●夏砕く オールは彼のものながら………尊晴206
●陸奥(みちのく)の夏雲踊る車窓かな……・麻子爺
●夏砕く オールは彼のものながら………尊晴206
●夏雲や芭蕉翁像元気なる……麻子爺
●汐留の見上げる空に笹青し……小川
●寄り道の 先はひぐらし 鳴く林………尊晴205-その2
●寄り道の 先はひぐらし 鳴く林………尊晴205
●夕凪て ローソク灯る 隠岐島後・・・嘉
●さ迷ひて百合の香りに誘はるる…麻子爺
●生と死を語りし熱き夏思う……ひろし
●寄り道の 先はひぐらし 鳴く林……尊晴204
●愛宕山首を振りふり蝉しぐれ……小川
●黄金虫うれし恥ずかし現われて
いと小さき芸をなし
独りうなずき闇に消ゆ………尊晴203
●花ダリアコロナの如く燃えてをり……麻子爺
●荷葉酒やもう一滴と茎ゆすり……ひろし
●海行かば 声なき声を 原爆忌………ゆり
●向日葵の盆栽仕立て見つけたり 麻子爺
●暮れ馴染むグラス夏の陽底の底………尊晴
●立ち枯れの 松のあたりや 蝉しぐれ………尊晴202-1998年8月/旧作
●縄のれん 暑さに負けて 衣替え……まさかず
●雷鳴や 竜神 窟に目覚めたり………麻子爺
●尺玉で千輪菊の花開く………ひろし
●散骨はアンドロメダへ星月夜…麻子爺
●短冊の願いも流す驟雨(しゅうう)かな……尊晴201/1998年8月
●ふいの客 少しぬるめの麦茶出し………尊晴
●願はくば卑弥呼の舟にて黄泉の国…麻子爺
●蓮花や虫の動きに花弁落ち……ひろし
●三味太鼓 調子もいいぞ 阿波踊り……嘉
●秩父路の夏水仙に遍路止め………小川
●ふいの客 少しぬるめの麦茶出し………尊晴
●隅田川 玉屋掛け声 揚げ花火……嘉
●炎天下 奥歯カラリと 欠け落ちて………尊晴200
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2006年7月 ひぐらし-スナッ句
●潮騒に琵琶の音(ね)のあり梅雨あがる……麻子爺
●江ノ島に雲の形や梅雨の明……麻子爺
●花火 しがなき頬に 一瞬………尊晴199
●尊晴翁TV出演花火かな 麻子爺
●下町の 早風呂楽しむ 粋な人………写楽
●睡蓮の只管無なる浮き姿・・・ひろし
●NHK俳写デビューに華花火……お多福
●夏木立俳写の道もまた険し……ひろし
●憂ひつつ 厠のこよみ 遠花火………尊晴198
●江ノ島の海にヨットの乱舞かな……麻子爺
●心字池生の淵なる座禅石・・・ひろし
●ドーランも落とし日頃の声涼し………尊晴197
●蜘蛛の囲や雨粒捕へ光らしむ……麻子爺
●塗り立てのペンキ干しをり雨蛙……麻子爺
●連れてって ねだる赤子の 雨蛙………写楽
●棟梁と相合い傘や飲み直し………尊晴196
●水玉や蓮葉の上に遊びをり……麻子爺
●目を閉じて聞き耳たてし蓮の朝………ひろし
●ふたひらの蓮のはなびら輝やける……麻子爺
●花垣根 中の様子が 見たくなる……写楽
●墨刷るも はちすの露も 風まかせ………尊晴195
●散る花に 夢を乗せてく 二人連れ……まさかず
●ひぐらしの 暖簾は軽ろし 落し差し………尊晴194
●黄金虫生くる営み確かなる………麻子爺
●ひたむきに 山車の行く方や 夏祭り……嘉
●降り注ぐ久遠の陽を受く蓮(はちす)かな……ひろし
●妻と来て水田の畦の昼餉かな………麻子爺
●古代蓮卑弥呼の舞の浄土かな………麻子爺
●雲の峰 手っ甲かざして 後ずさり………尊晴192
●花開き 梅雨明け近し 百日紅……のりよし
●蓮花の咲くとき待ちし人もあり……ひろし
●浴衣着て 歩きたくなる 夕涼み……写楽
●前衛 一行詩 成り立てる………尊晴191
●夏草に埋もれしわさび田人もなし………ひろし
●石像の影深くして夏木立………尊晴190
●うらやまし軽き姿のあめんぼう………ひろし
●この子らに 幸多かれと 願いこめ……写楽
●人知れず 逢瀬を楽しむ ゆりの花……まさかず
●鶴がいて亀がいてあとは松だけ蓬莱島(ほうらい島)
………尊晴189
●金杯の酒塩辛し走馬灯・・・ひろし
●赤城山 蓮華つつじの 燃え盛り………極楽とんぼ
●つつじ燃ゆ 牧場に牛の ちらばれり……極楽とんぼ
●白樺の 林の中の 山つつじ………極楽とんぼ
●暮れ馴染む グラス夏の日 底の底………尊晴188
●通いをり 名月院や 七変化………嘉
●白樺 すくとのびのび 空真青………嘉
●冷珈琲 琥珀の女王 初接見……尊晴 187
●朝に咲き 夕に散りゆく 木槿花……のりよし
●金杯を 干して後 青春譜……尊晴
●野暮用に 追われて半年 過ぎ去った……写楽

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2006年6月 ひぐらし-スナッ句
●南天の 花に正午の 時の鐘……小川
●ぼんやりと 外を見ている 肉の日……尊晴 186
●一雨の雲行き 芭蕉 うなずく ……尊晴 185
●白きスカート そっと 押さえる ……尊晴 184
●紫陽花の色人生の移り行き・・・ひろし
●のぞきびと のぞかれたるは のぞきびと……小川
●薄明かりもらしうつむく提灯花・・貞
●長雨や 言葉遊びを ない交ぜに ……尊晴183
●銀山に果てし坑夫のカジカ哭く……尊晴 182
●桜桃の里を巡りて足湯かな……尊晴 181
●万葉歌 鮎つり人と 時忘れ……小川
●紅き実の 梅雨に艶やか ユスラウメ……小川
●雨晴れて 光の中で 花開く……まさかず
●旅支度 末摘花に 誘われて……尊晴 180
●時の日や時一打時喪失の時・・・ひろし
●どくだみの花蔭にあるほど輝けリ・・貞
※「行く末は 誰が肌ふれむ 紅の花……芭蕉」
▲摘まれてうれし花一匁……尊晴 179
●粒揃ふ 枇杷は到来 ものながら……尊晴 178
●さて何処へ行き先知らず子かまきり……ひろし
● 草しげり カルガモ泳ぐ 水辺かな……のりよし
●流されて 諦めて後 深さヘソのあたり…尊晴177
●足もぐり 早苗片手に 初体験……写楽
●日蔭でも蔭なき白さ十薬の花……貞
●早苗打ち終わりし刻一息の刻……ひろし
●赤褌の少年 沖へ 沖へ もう 戻らぬつもり
……尊晴 175
●鳥帰る 赤城の山を 越えゆきし……極楽とんぼ
●月眺め ここが思案の 俳写哉……尊晴 174
●空青し 地平線まで ポピー咲く……極楽とんぼ
●白樺の 林の中に つつじ燃ゆ……極楽とんぼ
●山つつじ 茫と雨意もつ 雲低し……極楽とんぼ
●華摘んで ここが思案の 俳写哉……尊晴 173
●ジャガイモの寄り添う花に家族愛……まさかず
●憂き事多し蓮華花火と遊ぶ……尊晴 172
●那須高原 つつじ群落 霞おり……極楽とんぼ
●ドクダミの 白 素直……尊晴 170
●昼下がり川渡り行く青大将……ひろし
●やおよろず一神おはすシクラメン……尊晴 169
●広重も自分を描かれ恥ずかしや……写楽
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